
宇宙
第1章 もう一人の私
➖キーンコーンカーンコーン➖
学校の終わりを告げるチャイムが鳴り、絢と瑞穂は校舎を後にした。
「はぁ、、、今日はなんだかついてない事ばっかりだったな。イヤな事ってなんで続くん➖」
絢が言い終わるか終わらないかのうちに、2m先のガードレールに止まっていたカラスが『クワックワッ』と絢をあざ笑うように鳴いた。
絢はもはや苦笑するしかなかった。
「絢、今日この後空いてたら久しぶりにカラオケ行こうよっ♪」
瑞穂は絢にまとわりついた乱層雲を払うように溢れんばかりの笑顔で言った。
「空いてる!カラオケで歌って発散してやる!」
絢は何か大事な事を忘れているような気がしたが、そんな事はどおでもよかった。今はこの心の中のモヤモヤをすべて吐き出したくて仕方がなかったのだった。
『ざーんーこーくーで♪』
201号室にメロンソーダとウーロン茶を持って行こうとした店員は、扉の前で足元をよろつかせ驚愕した。中へ入るか一瞬躊躇したが、扉を開きどおにかドリンクをテーブルの上に置き失礼した後、矢のようにカウンターへと戻った事など熱唱している絢には気付くはずもなかった。
学校の終わりを告げるチャイムが鳴り、絢と瑞穂は校舎を後にした。
「はぁ、、、今日はなんだかついてない事ばっかりだったな。イヤな事ってなんで続くん➖」
絢が言い終わるか終わらないかのうちに、2m先のガードレールに止まっていたカラスが『クワックワッ』と絢をあざ笑うように鳴いた。
絢はもはや苦笑するしかなかった。
「絢、今日この後空いてたら久しぶりにカラオケ行こうよっ♪」
瑞穂は絢にまとわりついた乱層雲を払うように溢れんばかりの笑顔で言った。
「空いてる!カラオケで歌って発散してやる!」
絢は何か大事な事を忘れているような気がしたが、そんな事はどおでもよかった。今はこの心の中のモヤモヤをすべて吐き出したくて仕方がなかったのだった。
『ざーんーこーくーで♪』
201号室にメロンソーダとウーロン茶を持って行こうとした店員は、扉の前で足元をよろつかせ驚愕した。中へ入るか一瞬躊躇したが、扉を開きどおにかドリンクをテーブルの上に置き失礼した後、矢のようにカウンターへと戻った事など熱唱している絢には気付くはずもなかった。
