
宇宙
第1章 もう一人の私
「楽しかったね。今日は助けてもらってばっかりだったし、カラオケもありがとね!」
「その顔だよ〜!絢の沈んだ顔なんて見たくないからね!それに私もカラオケすごく楽しかったよ♪」
「隣の部屋の人声もげてたね(笑)そこ大事なとこー!みたいな!(笑)」
楽しい時間はあっという間で絢は瑞穂と別れ軽やかな足取りで帰路に着いた。
玄関のドアを開けるとそこには真希が怒りに満ちた形相をし仁王立ちで絢の帰りを待っていた。
まるで蛇に睨まれた蛙のように絢は一瞬身動きが止まった。
そのおぞましい顔をみてようやく大事な事に気付いたが、時すでに遅し。
『絢!今日は早く帰って来なさいって言ったでしょ!あんたって子は連絡の一本も入れずに!とにかくもう時間がないのよ。私達は戻らないといけないの。荷物もママ一人でまとめてクタクタよ。』
真希は組んでいた両手を腰に当て変え、まくし立てた。
「ちょ、ちょっとどお言う事?!帰るってどこに?」
絢は脱ごうとしていた靴を乱暴に脱ぎ捨て、真希に駆け寄り眉を寄せた。
「説明をしている時間もないの。それは行きながら説明するからリビングにまとめてある荷物を車に積むのを手伝ってちょうだい」
真希は背を向けすたすたと足早にリビングへと向かった。
「その顔だよ〜!絢の沈んだ顔なんて見たくないからね!それに私もカラオケすごく楽しかったよ♪」
「隣の部屋の人声もげてたね(笑)そこ大事なとこー!みたいな!(笑)」
楽しい時間はあっという間で絢は瑞穂と別れ軽やかな足取りで帰路に着いた。
玄関のドアを開けるとそこには真希が怒りに満ちた形相をし仁王立ちで絢の帰りを待っていた。
まるで蛇に睨まれた蛙のように絢は一瞬身動きが止まった。
そのおぞましい顔をみてようやく大事な事に気付いたが、時すでに遅し。
『絢!今日は早く帰って来なさいって言ったでしょ!あんたって子は連絡の一本も入れずに!とにかくもう時間がないのよ。私達は戻らないといけないの。荷物もママ一人でまとめてクタクタよ。』
真希は組んでいた両手を腰に当て変え、まくし立てた。
「ちょ、ちょっとどお言う事?!帰るってどこに?」
絢は脱ごうとしていた靴を乱暴に脱ぎ捨て、真希に駆け寄り眉を寄せた。
「説明をしている時間もないの。それは行きながら説明するからリビングにまとめてある荷物を車に積むのを手伝ってちょうだい」
真希は背を向けすたすたと足早にリビングへと向かった。
