旅は続くよ
第20章 心配だけど
N「さと兄。なんか変な電話とかあった?」
O「変な電話ぁ?」
N「うん。その…、変な女から相葉さんか潤くん宛てに連絡があったとか」
O「……松本、か?」
さと兄が汚い物を口にしたような顔をした
やっぱり、連絡が来てたんだ
O「今日は…どうかな、無かったんじゃねぇかなぁ…」
N「今日はって、…じゃあ今まであったって事?」
O「…電話は2度くらいかな?受けた。勿論あいつ等には繋いでないよ。
1回な、店に来た。
…まぁくっだらねぇ言い分をグダグダ勝手に言って帰ってったけど」
N「さと兄、なんか変な事聞いた?」
それは相葉さんが守ってきた秘密
相葉さんが大事にしてる潤くんとの絆
O「変な事って…。
ニノ、何処まで知ってんの?」
N「さと兄こそ」
でもね、その時わかったんだ
この人は全部知ってるんだって
俺らがコソコソ守ってきた秘密を、
全部わかって一緒に守ってきてくれてたんだって
O「…俺はね、昔から知ってたよ。1番上だからな、大人が何やってるか何となく。
母ちゃんが『変な憶測で人を見るな』ってイロイロ教えてくれたしな。
松本って女が初めに来た時も、可南子伯母さんが母ちゃんに泣きついたのを聞いて知った」
N「そうなんだ。…皆が知ってた事なんだね」
O「違うよ。翔ちゃんは知らねぇんだ。俺も母ちゃんも教えてない。
だから、ニノもこの事は翔ちゃんには黙っててくんねぇかな」
N「いいけど…。なんで?」
O「翔ちゃんなら松本んとこ殴り込みに行くかもしんないだろ?」
さと兄が真面目な顔で言うから思わず笑ってしまった
一本気な翔ちゃん
真面目で短気な翔ちゃん
『俺の従兄弟に勝手な事言ってんじゃねぇ!』ってさ
確かに殴りに行きそうだよね
O「笑い事じゃねぇぞ、ニノ~」
N「んふふっ、だぁって」
一頻り笑って夕飯の支度を終えた
後は相葉さんが下味つけすぎた肉を焼くだけ
N「俺、相葉さん呼んでくるよ」
そろそろ翔ちゃんも帰ってくる時刻
相葉さんの気持ちも落ち着いた頃かも知れない
俺になら打ち明けてくれる事もあるかもだろ?
俺は相葉さんの部屋に急いだ
O「変な電話ぁ?」
N「うん。その…、変な女から相葉さんか潤くん宛てに連絡があったとか」
O「……松本、か?」
さと兄が汚い物を口にしたような顔をした
やっぱり、連絡が来てたんだ
O「今日は…どうかな、無かったんじゃねぇかなぁ…」
N「今日はって、…じゃあ今まであったって事?」
O「…電話は2度くらいかな?受けた。勿論あいつ等には繋いでないよ。
1回な、店に来た。
…まぁくっだらねぇ言い分をグダグダ勝手に言って帰ってったけど」
N「さと兄、なんか変な事聞いた?」
それは相葉さんが守ってきた秘密
相葉さんが大事にしてる潤くんとの絆
O「変な事って…。
ニノ、何処まで知ってんの?」
N「さと兄こそ」
でもね、その時わかったんだ
この人は全部知ってるんだって
俺らがコソコソ守ってきた秘密を、
全部わかって一緒に守ってきてくれてたんだって
O「…俺はね、昔から知ってたよ。1番上だからな、大人が何やってるか何となく。
母ちゃんが『変な憶測で人を見るな』ってイロイロ教えてくれたしな。
松本って女が初めに来た時も、可南子伯母さんが母ちゃんに泣きついたのを聞いて知った」
N「そうなんだ。…皆が知ってた事なんだね」
O「違うよ。翔ちゃんは知らねぇんだ。俺も母ちゃんも教えてない。
だから、ニノもこの事は翔ちゃんには黙っててくんねぇかな」
N「いいけど…。なんで?」
O「翔ちゃんなら松本んとこ殴り込みに行くかもしんないだろ?」
さと兄が真面目な顔で言うから思わず笑ってしまった
一本気な翔ちゃん
真面目で短気な翔ちゃん
『俺の従兄弟に勝手な事言ってんじゃねぇ!』ってさ
確かに殴りに行きそうだよね
O「笑い事じゃねぇぞ、ニノ~」
N「んふふっ、だぁって」
一頻り笑って夕飯の支度を終えた
後は相葉さんが下味つけすぎた肉を焼くだけ
N「俺、相葉さん呼んでくるよ」
そろそろ翔ちゃんも帰ってくる時刻
相葉さんの気持ちも落ち着いた頃かも知れない
俺になら打ち明けてくれる事もあるかもだろ?
俺は相葉さんの部屋に急いだ