旅は続くよ
第20章 心配だけど
俺が1人台所に戻って来たのを見て
さと兄が下がってる眉をフニャンと一段を下げた
O「ダメだったか?」
N「全っ然。…もうね、天の岩戸状態よ」
部屋の扉は生意気にも鍵が掛かってたし
ノックしても声を掛けても、ウンともスンとも反応が無い
宥めた声を出したり、怒った声出したり
まあイロイロしてみたけど
扉の向こう側はシーンと静まり返ったままで…
もしかしたら不貞腐れて寝てるかもしれないな
そう思って戻ってきたんだ
O「…ったく、しょうがねぇな~」
さと兄はでっかいおにぎりを2つ作ると、オカズと一緒に皿に乗せた
O「ちょっくら置いてくらぁ」
さと兄が夕飯セットを相葉さんの許へ持ってってる間に翔ちゃんが帰ってきて
3人で食卓を囲った
S「あれ、雅紀と潤は?」
O「潤は暫く学校が忙しいらしいよ?雅紀は具合悪いって」
さと兄は翔ちゃんに事情を説明しないつもりらしい
S「ふ~ん、風邪か?」
N「ね。バカは風邪引かないのにね」
俺もそれに合わせる事にした
さと兄がそうやっていろんな物を飲み込んで守ってきたものを
俺も一緒に守りたいと思ったんだ
さと兄が風呂に行って、リビングに翔ちゃんと2人
S「で?村尾さん、会ってみてどうだった?」
やっぱり聞かれた
まあ、聞いてくるだろうと思ったけど…
市役所から帰ってきて、未だ何を言えばいいか分からないんだ
N「えっと…、ダメだった」
S「何が?」
N「市報の仕事。外部はダメだって」
S「ああ…」
とりあえず結果報告だけすると
まるで翔ちゃんは当然かのような顔をした
…やっぱりね
村尾さんは、俺を市報の仕事に就かせるのは難しいと
翔ちゃんも多分それを知ってる筈だと言っていた
それでも翔ちゃんは、何とか俺を捻じ込むつもりなんだろうか
そんな事して翔ちゃんの立場は大丈夫なの?
それとも他に目的があるの?
…そんな事、翔ちゃんの得には全然ならないのに
さと兄が下がってる眉をフニャンと一段を下げた
O「ダメだったか?」
N「全っ然。…もうね、天の岩戸状態よ」
部屋の扉は生意気にも鍵が掛かってたし
ノックしても声を掛けても、ウンともスンとも反応が無い
宥めた声を出したり、怒った声出したり
まあイロイロしてみたけど
扉の向こう側はシーンと静まり返ったままで…
もしかしたら不貞腐れて寝てるかもしれないな
そう思って戻ってきたんだ
O「…ったく、しょうがねぇな~」
さと兄はでっかいおにぎりを2つ作ると、オカズと一緒に皿に乗せた
O「ちょっくら置いてくらぁ」
さと兄が夕飯セットを相葉さんの許へ持ってってる間に翔ちゃんが帰ってきて
3人で食卓を囲った
S「あれ、雅紀と潤は?」
O「潤は暫く学校が忙しいらしいよ?雅紀は具合悪いって」
さと兄は翔ちゃんに事情を説明しないつもりらしい
S「ふ~ん、風邪か?」
N「ね。バカは風邪引かないのにね」
俺もそれに合わせる事にした
さと兄がそうやっていろんな物を飲み込んで守ってきたものを
俺も一緒に守りたいと思ったんだ
さと兄が風呂に行って、リビングに翔ちゃんと2人
S「で?村尾さん、会ってみてどうだった?」
やっぱり聞かれた
まあ、聞いてくるだろうと思ったけど…
市役所から帰ってきて、未だ何を言えばいいか分からないんだ
N「えっと…、ダメだった」
S「何が?」
N「市報の仕事。外部はダメだって」
S「ああ…」
とりあえず結果報告だけすると
まるで翔ちゃんは当然かのような顔をした
…やっぱりね
村尾さんは、俺を市報の仕事に就かせるのは難しいと
翔ちゃんも多分それを知ってる筈だと言っていた
それでも翔ちゃんは、何とか俺を捻じ込むつもりなんだろうか
そんな事して翔ちゃんの立場は大丈夫なの?
それとも他に目的があるの?
…そんな事、翔ちゃんの得には全然ならないのに