旅は続くよ
第21章 相葉さんの家出
M「さと兄にも判るくらいなのにね…。
当の本人は全然気づかないんだから」
O「ま、アッチは『大事な弟』ってフィルター掛かってるからなぁ」
M「それだけじゃないよ。
好きな人いるってんだからさ…、
俺には…どうしようもないよね」
好きな人って俺の事か?
まさか潤くんがそんな気持ちでいたなんて知らなかったし
俺は俺で一応相葉さんを断ったんだけど
N「…なんか申し訳ない」
M「ははっ、なんで謝んの?ニノのせいじゃないでしょ」
N「…そうだけどもさ」
M「俺が悪いんだよ。一方的にまー兄を傷つけちゃった…。
…弟失格なんだ」
N「失格って…。潤くんは、もう相葉さんの弟をやめたいんじゃないの?」
M「違うよ、そういうんじゃない。
兄弟をやめたいとか、どうとかじゃなくて
…ただ好きなだけ、…なんだよね」
『ただ好きなだけ』か…
その言葉に潤くんの一途な想いが
男らしくて
大人びて響いた
まあね…、どうせ男同士
結婚できるわけでもなし、
兄弟云々なんてどうでも良いもんね
O「で、行くのか?ドイツ」
M「行かないよ。もうちゃんと他のヤツが選ばれて準備してんだから。
俺はそれを手伝ってるだけ。明後日には出発だからさ」
O「じゃ、帰って来い」
さと兄の言葉は優しくて
でも断る事を許さない響きを持っていた
O「帰って来い。逃げるなよ」
M「さと兄…。でも俺」
O「ずっと想ってたんじゃねぇか。
ニノを好きだって雅紀が言っても、ずっとさ
それを簡単に止めちまうのか?」
M「でも…まー兄泣いてたんだよ?
俺が泣かせたんだ…」
O「いいよ。お互い様だ」
M「…え?」
O「どうせお前だって散々泣いたんだろうが」
…そうだね
気づいてもらえない想いに
隠してかなきゃいけない想いに
ずっと潤くんは泣いてたはず
…じゃあ、相葉さんは?
それがわかんない男かな?
俺が知ってる相葉さんは、人の気持ちに敏感で
何より潤くんを大事に思ってた
そんな男が『好きだ』と言った弟を何も考えずに避けるかな?
当の本人は全然気づかないんだから」
O「ま、アッチは『大事な弟』ってフィルター掛かってるからなぁ」
M「それだけじゃないよ。
好きな人いるってんだからさ…、
俺には…どうしようもないよね」
好きな人って俺の事か?
まさか潤くんがそんな気持ちでいたなんて知らなかったし
俺は俺で一応相葉さんを断ったんだけど
N「…なんか申し訳ない」
M「ははっ、なんで謝んの?ニノのせいじゃないでしょ」
N「…そうだけどもさ」
M「俺が悪いんだよ。一方的にまー兄を傷つけちゃった…。
…弟失格なんだ」
N「失格って…。潤くんは、もう相葉さんの弟をやめたいんじゃないの?」
M「違うよ、そういうんじゃない。
兄弟をやめたいとか、どうとかじゃなくて
…ただ好きなだけ、…なんだよね」
『ただ好きなだけ』か…
その言葉に潤くんの一途な想いが
男らしくて
大人びて響いた
まあね…、どうせ男同士
結婚できるわけでもなし、
兄弟云々なんてどうでも良いもんね
O「で、行くのか?ドイツ」
M「行かないよ。もうちゃんと他のヤツが選ばれて準備してんだから。
俺はそれを手伝ってるだけ。明後日には出発だからさ」
O「じゃ、帰って来い」
さと兄の言葉は優しくて
でも断る事を許さない響きを持っていた
O「帰って来い。逃げるなよ」
M「さと兄…。でも俺」
O「ずっと想ってたんじゃねぇか。
ニノを好きだって雅紀が言っても、ずっとさ
それを簡単に止めちまうのか?」
M「でも…まー兄泣いてたんだよ?
俺が泣かせたんだ…」
O「いいよ。お互い様だ」
M「…え?」
O「どうせお前だって散々泣いたんだろうが」
…そうだね
気づいてもらえない想いに
隠してかなきゃいけない想いに
ずっと潤くんは泣いてたはず
…じゃあ、相葉さんは?
それがわかんない男かな?
俺が知ってる相葉さんは、人の気持ちに敏感で
何より潤くんを大事に思ってた
そんな男が『好きだ』と言った弟を何も考えずに避けるかな?