旅は続くよ
第22章 分かんないよ
N「どう思った?」
A「…どう、って…」
N「何か思ったでしょ?あんな真っ直ぐな想いを打ち明けられればさ」
潤の真っ直ぐな想い
真っ直ぐな瞳
思い出すだけで、握った缶とと一緒に胸がギュッと締め付けられた
A「なんか…、ただ、ショックで…」
N「ショックって、何が?」
A「…分かんないけど…」
本当に、ただショックだったんだ
あまりの衝撃で、何も考えられないくらい
それからずっと、頭を殴られたみたいになってるんだ
N「弟をやめたいんじゃないんだってさ」
ニノの言葉がゆっくりと静かな公園に響く
N「ただ好きなだけなんだって」
A「……そう」
N「アンタだって兄貴をやめたいわけじゃないんでしょ?良かったじゃない」
A「…良かった、のかな……」
果たしてそう言えるんだろうか
それすらもわからない
頭の中はまだグルグルのままだ
N「違うの?だって、潤くんの事はフッちゃうんでしょ?」
…潤をフる?
俺が?
N「だって、弟に好かれても迷惑なだけなんじゃないの?」
…迷惑?
潤の事が、迷惑?
N「アンタが好きなのは俺だもんねぇ」
…そうだよ
俺が好きなのはニノ
ずっと好きだったんだから
…でも…
N「潤くんなんか好きでも何でもないよねぇ」
A「そんな事…っ!」
勢いよく飛び出した言葉に、自分でビックリした
N「『そんな事』…何?」
俺、今、何を…
N「…そんな事、ない?」
ニノがゆっくり確かめるように言った言葉に、俺は動けなくなっていた
N「アンタ、ホントはちゃんと分かってんじゃないの?」
A「…分かってる、って?」
分かってなんかない
全然分かってなんかないんだよ
A「…どう、って…」
N「何か思ったでしょ?あんな真っ直ぐな想いを打ち明けられればさ」
潤の真っ直ぐな想い
真っ直ぐな瞳
思い出すだけで、握った缶とと一緒に胸がギュッと締め付けられた
A「なんか…、ただ、ショックで…」
N「ショックって、何が?」
A「…分かんないけど…」
本当に、ただショックだったんだ
あまりの衝撃で、何も考えられないくらい
それからずっと、頭を殴られたみたいになってるんだ
N「弟をやめたいんじゃないんだってさ」
ニノの言葉がゆっくりと静かな公園に響く
N「ただ好きなだけなんだって」
A「……そう」
N「アンタだって兄貴をやめたいわけじゃないんでしょ?良かったじゃない」
A「…良かった、のかな……」
果たしてそう言えるんだろうか
それすらもわからない
頭の中はまだグルグルのままだ
N「違うの?だって、潤くんの事はフッちゃうんでしょ?」
…潤をフる?
俺が?
N「だって、弟に好かれても迷惑なだけなんじゃないの?」
…迷惑?
潤の事が、迷惑?
N「アンタが好きなのは俺だもんねぇ」
…そうだよ
俺が好きなのはニノ
ずっと好きだったんだから
…でも…
N「潤くんなんか好きでも何でもないよねぇ」
A「そんな事…っ!」
勢いよく飛び出した言葉に、自分でビックリした
N「『そんな事』…何?」
俺、今、何を…
N「…そんな事、ない?」
ニノがゆっくり確かめるように言った言葉に、俺は動けなくなっていた
N「アンタ、ホントはちゃんと分かってんじゃないの?」
A「…分かってる、って?」
分かってなんかない
全然分かってなんかないんだよ