旅は続くよ
第26章 坂道にて
A「…潤が、好きだよ、って…」
N「…うん」
A「兄弟でも兄弟じゃなくても、もう何でもいい。
潤とずっと一緒にいたいって。ただ、それだけだって…」
N「うん。…だね」
A「それで大丈夫?ニノ、考えてくれたんだろ?」
N「大丈夫に決まってんでしょうよ。
ホントはそんなの考えるまでもねーし」
A「おいっ」
N「潤くんを信じなさいよ」
A「潤を…?」
N「そう。苦しんで、悩んで、それでも言わずにいれなかった潤くんの気持ちをさ」
A「………」
N「兄弟だとか、将来だとか、そんなもん乗り越えたところに潤くんの気持ちはあるんだよ。
アンタの気持ちは弱くて乗り越えられないの?」
A「そんな事…ない」
そんな弱い気持ちじゃない
俺だって散々悩んで、苦しんで
それでも『好き』は消えなかった
消したくても消えるような気持ちじゃなかった
だから、伝えるんだから
N「まあね、ワタシも一晩考えると言った手前、秘策を授けましょうか」
A「秘策?何それ」
N「潤くんにハグしてみてよ」
A「ハグ~?俺から?」
N「そう。体と潤くんに聞いてみな。1番手っ取り早いでしょ」
A「体にって…、エロッ!くふふっ、や~だ~」
N「バカ!飛躍し過ぎだよ。ったく…」
あとちょっとで坂道を上りきる
そしたら、俺は潤と生きていく
今までとはきっと違った意味で、一緒に生きていく
だから、今だけ
俺は隣を歩くニノの手をギュッと握った
N「相葉さん…?」
A「ありがと。ニノ…」
そう、今だけ
これが最後
A「俺、ホントにちゃんと、ニノの事好きだったよ…?」
例え潤がいつでも1番だったとしても
ニノを愛おしく思って
誰にも渡したくないと思った日々は嘘なんかじゃなかった筈
N「うん。…ありがと」
握った手をニノがギュッと握り返してくれた
N「俺も多分…、アンタの事ちょっとだけ好きだったかもしんない」
A「そっか…、くふふっ」
N「ふふっ…」
ずっと一緒だった
小さな世界しか知らないガキの頃から、ずっと一緒で
これからだってずっと一緒だけど
今までみたいな意味でニノと俺の人生が交わる事はないんだろうね
甘酸っぱい気持ちを今だけ
この瞬間だけ2人で
坂道を上りきる最後の1歩まで
俺もニノも繋いだ手を離さなかった
N「…うん」
A「兄弟でも兄弟じゃなくても、もう何でもいい。
潤とずっと一緒にいたいって。ただ、それだけだって…」
N「うん。…だね」
A「それで大丈夫?ニノ、考えてくれたんだろ?」
N「大丈夫に決まってんでしょうよ。
ホントはそんなの考えるまでもねーし」
A「おいっ」
N「潤くんを信じなさいよ」
A「潤を…?」
N「そう。苦しんで、悩んで、それでも言わずにいれなかった潤くんの気持ちをさ」
A「………」
N「兄弟だとか、将来だとか、そんなもん乗り越えたところに潤くんの気持ちはあるんだよ。
アンタの気持ちは弱くて乗り越えられないの?」
A「そんな事…ない」
そんな弱い気持ちじゃない
俺だって散々悩んで、苦しんで
それでも『好き』は消えなかった
消したくても消えるような気持ちじゃなかった
だから、伝えるんだから
N「まあね、ワタシも一晩考えると言った手前、秘策を授けましょうか」
A「秘策?何それ」
N「潤くんにハグしてみてよ」
A「ハグ~?俺から?」
N「そう。体と潤くんに聞いてみな。1番手っ取り早いでしょ」
A「体にって…、エロッ!くふふっ、や~だ~」
N「バカ!飛躍し過ぎだよ。ったく…」
あとちょっとで坂道を上りきる
そしたら、俺は潤と生きていく
今までとはきっと違った意味で、一緒に生きていく
だから、今だけ
俺は隣を歩くニノの手をギュッと握った
N「相葉さん…?」
A「ありがと。ニノ…」
そう、今だけ
これが最後
A「俺、ホントにちゃんと、ニノの事好きだったよ…?」
例え潤がいつでも1番だったとしても
ニノを愛おしく思って
誰にも渡したくないと思った日々は嘘なんかじゃなかった筈
N「うん。…ありがと」
握った手をニノがギュッと握り返してくれた
N「俺も多分…、アンタの事ちょっとだけ好きだったかもしんない」
A「そっか…、くふふっ」
N「ふふっ…」
ずっと一緒だった
小さな世界しか知らないガキの頃から、ずっと一緒で
これからだってずっと一緒だけど
今までみたいな意味でニノと俺の人生が交わる事はないんだろうね
甘酸っぱい気持ちを今だけ
この瞬間だけ2人で
坂道を上りきる最後の1歩まで
俺もニノも繋いだ手を離さなかった