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旅は続くよ

第33章 特別なキス

M「その場の雰囲気で、さっきみたいに俺が調子に乗っちゃったらどうなるか…。それでいいの?」

そんな改めて言われると…

M「俺、あのままだったら、まー兄の事襲ってたよ?」

A「お、襲うって…」

M「全部脱がして、全部にキスして、それから…」

ぅわわわわっ!

なんか生々しい…!

ちょっと想像しただけで恥ずかしくなってると、潤は苦しそうな顔をした


A「…どうした?」

M「……まー兄は…どっちがいいの…?」

A「どっち、って…」

M「男だもんね。自分が受ける側になるなんて、思ってないよね…」

実は

それについては、あまり考えないようにしてた

考えなかったわけじゃない

潤と想いが通じ合って、キスをするようになって、当然その先があるわけであって…

何となく、最初は俺が潤の上に乗る図を想像してた

だって、今までの経験はソッチしかないんだから

でも、潤だって男なんだから俺と同じなんだろうし…

そう思ったら、考えるだけ無駄なような気がしたんだよね

その場の雰囲気とか気持ちとか、そういうものに流された方が自然な気がしたから


A「潤は?」

M「え?」

A「どっちがいい?」

M「…俺は……、まー兄が望む方で」

A「俺もそうだよ。潤が良いと思った方でいい」

M「でも…痛いよ?きっと」

A「…やっぱり?」

痛いんじゃねーかな~とは思ってた

アンナとこにアレを挿れちゃうわけだし…

でもさ

世の中にはそういう性癖の人はたくさんいて

ちゃんと『気持ちいい』からヤッてんだろ?

ドMの人ばっかじゃないよね?

だったら俺もイケるんじゃないかな、と思うのは間違いじゃないと思うんだけど…


でも

潤は気にするんだろうな…

俺に痛い思いをさせるんじゃないかって

そんな事出来ないって苦しんでんじゃないかな


じゃあ、俺がヤる?

潤に挿れちゃう?

それもまた大変だと思うんだよね

自分で言うのもナンだけど、力加減が多少アレだし

『丁寧に』とか『気を使って』とか、俺より潤の方が絶対得意分野だもん

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