テキストサイズ

旅は続くよ

第3章 一緒に朝ごはん  翔編

大きく1口頬張ると、隣でニノがクスクス笑った

N「でっかい1口」

S「オホホヒャヒイハホ」

N「んふふ、何言ってっか分かんないよ」

S「ハカハ~」

N「んははっ、分かんねーって。
ほら、米粒ついてるし」


俺の顎ついた米粒をヒョイと取って

笑いながら口にパクッと入れる

その仕草に何故かドキンと心臓が跳ねて

口の中のメシをゴクンと飲み込んだ


O「ふふっ、なんかお前らコントやってるみてぇだな」

N「だって翔ちゃん子供っぽいから」

S「翔ちゃん言うなっ。年上敬えや」

N「もう!米飛ばさないでよっ。汚ねーな~」

ニノがオーバーに避けてみせる

その様子に皆が笑顔になる


M「ニノはね~、誰でもすぐ愛称で呼ぶんだよ。
俺なんか昔“じゅんきち”だったもん」

N「泣いて怒ったから止めてあげたんです」

M「泣いてねーし」

O「じゃ、なんで雅紀だけ“相葉さん”なんだ?」

M「ぶっ」

N「あ~、それはね・・・。ふふっ」

M「ひっでーんだよ、それ。
さん付けしてるワケじゃないんだから」

ニノと潤の思い出し笑いに

俺と智くんは思わず身を乗り出した


N「相葉さんの“さん”はね、数字の“3”なの

小4の通知表で『生まれて初めて“3”貰った!』って喜んでたからさ~

んふふっ、だってその時は5段階評価だったのよ?

でもあの人それまで1と2しか貰ってなかったから、通知表がもう5段階になってる事に気づかないで超喜んでるワケ!」

O「・・・そんなアホだったっけ?」

M「・・・で、でも人間は勉強だけじゃないから」

S「潤、フォローすんな。悲しくなる」


久々に賑やかに囲む朝の食卓

食べ終わってコーヒーを淹れようと席を立つと

ニノがついてきた


ストーリーメニュー

TOPTOPへ