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旅は続くよ

第5章 一緒にコタツ

S「あれ、潤は?」

A「さっきまでココ居たんだけどね、レポートあるって部屋行っちゃった」

N「ふふっ。相葉さん、寂しそう~にしてんの」

A「だ~って、最近潤とあんま話せないんだもん。忙しそうで」

N「アンタが忙しいんでしょ」

A「俺より潤。勉強頑張ってる潤の邪魔できないじゃん。
でもな~、潤と話せないとパワー充電できないよぉ~」

N「んふっ、兄バカ。あ、違った。バカ兄」

A「なんだよっ!言い直すなよっ」

N「んはっ!やめろやっ」

擽りあってじゃれ合ってる


S「ははは…」

はしゃぐ2人を見ても、少し乾いた笑いが出てくる

…ったく、何だよ

この焦れた感じ


S「雅紀、風呂入ってきたら?」

A「あ、そうだね!そうしよっかな」

N「じゃあ風呂上がってきたらにする?さっきのアレ」

A「そうする!ってか、ニノ風呂入ったの?」

N「ワタシ、まだです」

A「じゃ、一緒に入っちゃう?」

N「あー、そだね」

S「え!?」

立ち上がった2人に驚いて思わず声を上げると

キョトンとした顔の2人がこちらを見た


A「どしたの?」

S「え…いや…、風呂入んの?」

A「うん」

S「…一緒に?」

N「うん」

A「え?なんかあった?」


変に思うのは俺だけ?

2人とも『それが何か?』という表情

いい年した大人が2人で入んの?

可笑しくね?

…えっ?それとも俺が可笑しな事考えてるから?

男同士だからって、ニノの裸とか…

いや、男同士だからいいのか

いやいや、可笑しな事って何だ

可笑しいのは俺か


S「…風呂場で遊んでんなよ?」

グルグル考えて、やっと捻り出した言葉はそれだけ


N「んははっ!そんな心配?」

A「ガキみたいに心配されてるよ?ニノ」

N「いや、心配されてんのはアンタでしょ。すぐテンションMAXになっちゃうし」

A「アホか。後でコテンパンにしたるからな!」

N「かかってこいや、ド三流」

A「なんだと~?相葉スペシャルコンボお見舞いすっから!」

N「3コンボしか出来ないくせに、どこがスペシャルなのよ」


ワイワイ騒ぎながら風呂場へ向かう2人を見送って

コタツに入ったら溜息が出た


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