旅は続くよ
第7章 一緒に寝てるの?
A「おっはよー」
翌朝、朝ご飯の仕度をしてると
まー兄が1番に起きて来て
N「潤くん、おはよ」
ニノが遅れて食卓についた
いつもと変わらない2人
昨夜まー兄の部屋に行かなければ
きっと俺は何も気づかなかった
だけど
M「…おはよう」
余計な事を知ってしまった俺は、普通に挨拶なんか出来なくて
2人の笑顔をまともに見る事も出来ない
A「あれ?潤、風邪でも引いた?」
M「ううん…。なんで?」
A「顔色悪い。目の下、隈も出来てるし」
M「いや、別に…」
単純に眠れなかっただけだ
気になって、気になって
何度もまー兄の部屋の様子を見に行こうと思った
2人はちゃんと眠っているのか
あやしいコトをしてないか
でも、行って変な喘ぎ声なんか聞いちゃったらどうしよう
そんな事実は耐えられない
確認する勇気も無くて
布団を頭から被って、朝が来るのを待つしかなかったんだ
A「やっぱ変だよ。熱測った?」
M「大丈夫だって。…それより、まー兄は?」
A「ん?俺?」
M「……よく眠れたの?」
声が震えそうだ
こんな遠まわしな事を聞いただけなのに
A「よく眠れたよ~。なんで?」
M「いや…、ここんとこ忙しいのかな、って…」
適当に誤魔化しながら、少しホッとした
やっぱり何でも無いんだ
ただ一緒に寝てただけ
俺がまー兄に疾しい気持ちを持ってるからそんな事を考えるんだ
そう思いながらも、心が晴れる訳はなくて
朝ご飯の仕度が忙しいフリをして2人に背を向けた
N「潤くん、急がし過ぎんじゃない?研究とかもあるし」
ニノの言葉に適当な相槌を打つと
A「そうなの?潤、無理すんなよ」
上手い具合に話が逸れていった
N「優秀な学生は大変なのよ。アンタ分かんないだろうけど」
A「あっ、今バカっつった?」
N「はははっ、何それ被害妄想」
A「俺だって通知表で5取った事あんだからな?」
N「体育でしょ、それ。しかし優秀の基準が通知表の5って、いつの話よ」
A「え、今は違うの?」
N「あはは、バーカ」
A「あー!言った!言うなっていつも言ってるだろ?」
幼馴染のバカ話
いつもなら笑って聞けるのに、今は…
イライラしてくる
愛想笑いの乾いた声だけが口から出た
翌朝、朝ご飯の仕度をしてると
まー兄が1番に起きて来て
N「潤くん、おはよ」
ニノが遅れて食卓についた
いつもと変わらない2人
昨夜まー兄の部屋に行かなければ
きっと俺は何も気づかなかった
だけど
M「…おはよう」
余計な事を知ってしまった俺は、普通に挨拶なんか出来なくて
2人の笑顔をまともに見る事も出来ない
A「あれ?潤、風邪でも引いた?」
M「ううん…。なんで?」
A「顔色悪い。目の下、隈も出来てるし」
M「いや、別に…」
単純に眠れなかっただけだ
気になって、気になって
何度もまー兄の部屋の様子を見に行こうと思った
2人はちゃんと眠っているのか
あやしいコトをしてないか
でも、行って変な喘ぎ声なんか聞いちゃったらどうしよう
そんな事実は耐えられない
確認する勇気も無くて
布団を頭から被って、朝が来るのを待つしかなかったんだ
A「やっぱ変だよ。熱測った?」
M「大丈夫だって。…それより、まー兄は?」
A「ん?俺?」
M「……よく眠れたの?」
声が震えそうだ
こんな遠まわしな事を聞いただけなのに
A「よく眠れたよ~。なんで?」
M「いや…、ここんとこ忙しいのかな、って…」
適当に誤魔化しながら、少しホッとした
やっぱり何でも無いんだ
ただ一緒に寝てただけ
俺がまー兄に疾しい気持ちを持ってるからそんな事を考えるんだ
そう思いながらも、心が晴れる訳はなくて
朝ご飯の仕度が忙しいフリをして2人に背を向けた
N「潤くん、急がし過ぎんじゃない?研究とかもあるし」
ニノの言葉に適当な相槌を打つと
A「そうなの?潤、無理すんなよ」
上手い具合に話が逸れていった
N「優秀な学生は大変なのよ。アンタ分かんないだろうけど」
A「あっ、今バカっつった?」
N「はははっ、何それ被害妄想」
A「俺だって通知表で5取った事あんだからな?」
N「体育でしょ、それ。しかし優秀の基準が通知表の5って、いつの話よ」
A「え、今は違うの?」
N「あはは、バーカ」
A「あー!言った!言うなっていつも言ってるだろ?」
幼馴染のバカ話
いつもなら笑って聞けるのに、今は…
イライラしてくる
愛想笑いの乾いた声だけが口から出た