旅は続くよ
第9章 一緒に寝ようよ 雅紀編
昼飯に選んだのはオムライス
潤が『美味い店発見した』って言ってたのを思い出したんだ
ニノが頼んだのはデミグラスソース
俺のハンバーグ入りのやつを見て
N「うわ、ボリューミーだな~」
なんて言いながら興味ありそうだったから半分こして
結局、小食なニノが残したのも俺が全部綺麗に平らげた
映画が始まるまで腹ごなしに街をブラブラして
ニノが見たいと言った映画にハラハラドキドキして
塩味のポップコーンに溶かしバターかけたのがまた美味くって
A「はぁ~、満足満足!」
ちょっと膨れた腹を擦りながら夕暮れの街を歩く
N「アンタ食べすぎじゃない?
げっ、なんか腹が膨らんでる」
A「ニノ程じゃないでしょ」
お互いの腹を触りあいながら
往来で何してんだろね、って2人で笑った
N「しっかしさ、そんなに食べて大丈夫?
夕飯食べられないとか、潤くんに怒られちゃうよ?」
A「そう言えば、今日夕飯どうすんだろ。
ニノ、潤に何か頼まれた?」
N「今日は夕方学校抜けて作りに帰ってくるって」
A「わざわざ?いいよ、俺が作るから」
N「因みに翔ちゃんは飲み会。さと兄も釣り仲間と宴会だよ」
A「じゃあ俺らだけじゃん。尚更潤に負担掛けられないよ」
潤には家の事で無理させたくない
頑張ってるのは十分分かってるから
どうせ2人だけなら少しだけ酒でも飲んで行こうとニノと話して
潤に電話でちゃんと伝えた
適当に入った居酒屋は、平日の早い時間だからか人もまだ疎らで
簾で仕切られた個室のような席に通された
流石にまだ空腹感のない俺と、もともと少食のニノは
簡単なツマミとビールで十分だった
さっき見た映画の話、ふと思い出した中学校時代の話
いつもと変わらずダラダラと話し続けて
まったりとした会話の隙間に、ニノが言い出した
N「そういえばさ、…今朝電話があったよ。松本から」
ビールを飲もうとしてジョッキを持ち上げた手が思わず止まった
A「…え…。松本って…あの松本?」
N「…うん。あの勝手な女」
それは十分に俺の心を凍らせる名前
忘れてしまいたい名前だった
潤が『美味い店発見した』って言ってたのを思い出したんだ
ニノが頼んだのはデミグラスソース
俺のハンバーグ入りのやつを見て
N「うわ、ボリューミーだな~」
なんて言いながら興味ありそうだったから半分こして
結局、小食なニノが残したのも俺が全部綺麗に平らげた
映画が始まるまで腹ごなしに街をブラブラして
ニノが見たいと言った映画にハラハラドキドキして
塩味のポップコーンに溶かしバターかけたのがまた美味くって
A「はぁ~、満足満足!」
ちょっと膨れた腹を擦りながら夕暮れの街を歩く
N「アンタ食べすぎじゃない?
げっ、なんか腹が膨らんでる」
A「ニノ程じゃないでしょ」
お互いの腹を触りあいながら
往来で何してんだろね、って2人で笑った
N「しっかしさ、そんなに食べて大丈夫?
夕飯食べられないとか、潤くんに怒られちゃうよ?」
A「そう言えば、今日夕飯どうすんだろ。
ニノ、潤に何か頼まれた?」
N「今日は夕方学校抜けて作りに帰ってくるって」
A「わざわざ?いいよ、俺が作るから」
N「因みに翔ちゃんは飲み会。さと兄も釣り仲間と宴会だよ」
A「じゃあ俺らだけじゃん。尚更潤に負担掛けられないよ」
潤には家の事で無理させたくない
頑張ってるのは十分分かってるから
どうせ2人だけなら少しだけ酒でも飲んで行こうとニノと話して
潤に電話でちゃんと伝えた
適当に入った居酒屋は、平日の早い時間だからか人もまだ疎らで
簾で仕切られた個室のような席に通された
流石にまだ空腹感のない俺と、もともと少食のニノは
簡単なツマミとビールで十分だった
さっき見た映画の話、ふと思い出した中学校時代の話
いつもと変わらずダラダラと話し続けて
まったりとした会話の隙間に、ニノが言い出した
N「そういえばさ、…今朝電話があったよ。松本から」
ビールを飲もうとしてジョッキを持ち上げた手が思わず止まった
A「…え…。松本って…あの松本?」
N「…うん。あの勝手な女」
それは十分に俺の心を凍らせる名前
忘れてしまいたい名前だった