
雨が夕日に変わるとき
第1章 雨が夕日に変わるとき
***
放課後。今日の授業の先生のマネをしたり、漫画のことなど他愛もない話をしながら、バスで帰り、私の家の方に向かって歩く。
「ここでいいかな?」
「いいよ」
立ち止まって入った場所はガードレール下の小さな公園。人は誰もいない。ごくたまに遊んでいる子がいるくらいだ。私たちは一つだけあるベンチに座る。
「で、朝の続きなんだけど……」
私は重い口を開く。さっきまでしていた好きな漫画の話のように軽いものではない。
「うん」
私は、将ちゃんとの経緯を洗いざらい話す。眞子ちゃんは引くこともなく、真剣に聞いてくれた。
