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雨が夕日に変わるとき

第1章 雨が夕日に変わるとき


      ***

 数日後。

「おはよう」

「おはよっ」

 バス停で親友の芹沢眞子(セリザワ マコ)。眞子ちゃんと待ち合わせをして一緒に学校に行く。中学までは歩きだったが、高校は山の上にあるため、バス通学だ。

「今日のテスト勉強した?」

「したよー」

「えー私してない。教えてよ」

「いいよ、ほんとに綾ちゃんは私がいないとダメなんだから」

 ふわりと頭を撫でられた。これは眞子ちゃんの小学生の頃からの癖。分かっている。なのに、眞子ちゃんを意識してしまった今、ドキリとしてしまう。

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