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どっちもぼっち。

第1章 みかん色に染まりたい柚と染まるきのないライム

 


「クラス一の人気者の顔すらおぼえられないなんて、君にはさぞかし沢山のお友達がいらっしゃるんだねえ」



「…?」



「羨ましいなあ。憧れるなあ。いちねんせいになったらともだちひゃくにんできたんだあ」



「…? …?」



 話せば話すほどフクロウよろしくその大きな目を丸め首をかしげていくこいつは、まさに鳥頭と称するにふさわしい。


 

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