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恋色~SS~

第3章 元に戻る方法

???「ただいまー。」


美優「お兄ちゃん、お帰りー。」


ブレザー服を着ている男の胸板に飛び込む。


???「え、あ‥あの…。」


美優「お兄ちゃん?今日はいつもより距離が近いねっ。」


???「どちら様ですか?」


美優「どちら様って?美優よ。どうしたの?」


???「えっ、美優!?ちょっと離れてもらえる?」


美優(なぜか、美優のことを見て驚いているのは、美優の隣のお家に住んでる柊真お兄ちゃん。4人家族でお兄ちゃんは高校生、お兄ちゃんのお祖父ちゃんとパパは研究者、ママはお洋服の社長さんなの。)


美優「うん。」


柊真「どうなってんだ!?その苺のヘアゴム、美優の。‥それにその格好…。」


美優「あ、服~?さっきまで寝ていたの。でも、目が覚めた時に汗だくで、着てた洋服脱いじゃった…。」


柊真「それで俺のパーカーを借りた、と。で、美優は自分の姿は見たのか?」


美優「姿?見てない?」


柊真「いいから、そこに姿見、…鏡があるから見てみろ。」


美優は姿見の前に立ち、自分の姿を見た。


美優「?‥これ、美優?お兄ちゃん、美優大きくなってる!え‥でも、どうして?」


柊真「どうしてなのか、俺の方が聞きたい。学校で変わった事があったとか、帰り道に何か食べたとかあるだろ?」


柊真に質問されながらリビングに向かう。


美優「うーん、学校では何もなかったわ。?勉強して給食食べてお掃除して帰って来たもの。」


柊真「じゃ、その後は?」


美優「お家にランドセルを置いてお兄ちゃんの家にお邪魔したわ。それで…、あっ!!」


柊真「何だよ、急に。」


美優「‥金平糖。」


柊真「何?」


美優「ドアが開いてた部屋で金平糖を食べたの。甘くて美味しかった。」


柊真「金平糖!?何処にあったんだ。親父の部屋か?」


美優「こっちよ。」


柊真の手を取り、その部屋に連れて行く。

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