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恋色~SS~

第3章 元に戻る方法

柊真「此処ってじいちゃんのラボだ。」


ドアを開け部屋に入ると、机の上に瓶が一つ。


中身は鮮やかにキラキラと光っていた。


美優「金平糖、あの瓶に入ってるわ。」


柊真はその瓶を手に取る。


柊真「コレって…。数日前、じいちゃんが持って帰ってきた瓶。原因はコレか?中に金平糖っぽいモノが。」


美優「?」


柊真「美優は食べたんだろ?いくつ食べたんだ?」


美優「3つ食べたわ。」


柊真「3つ!?こんな得体の知れないモノを3つも食べたのか?」


美優「うん。さっきも言った通り、甘くて美味しくて。」


柊真「そうか…。ちょっと待ってろ。じいちゃんに元に戻る方法を聞いてみるから。」


美優「美優はこのままでも大丈夫よ。」


柊真「いや、美優は大丈夫でも美優の両親が吃驚するだろ?」


柊真に抱きつく美優。


美優「しないわよ。美優の口から伝えたら問題無いわ。それに美優はお兄ちゃんと一緒に居られて嬉しいもの。」


ポケットからスマホを取り出し、祖父の番号を表示した。


柊真「ちょっ、離れろよ。電話かけるんだからさ。」


美優「イヤよ。‥話してる間だけ離れるわ。」


美優(可愛い。お兄ちゃんってば照れて。仕方ないな~。ラボの中でも見て回ろうかしら。)


美優は柊真から離れる。


美優が離れたのを確認して電話をかけ始めた。


ガチャ―――


柊真「あ、じいちゃん?聞きたいことあるんだけど。」


祖父「柊真か、何じゃ?今、手が放せないから手短に頼むぞ。」


柊真「ラボの机にあった瓶の中身を美優が食べたんだ。そしたら…。」


祖父「食べた!?誰が、誰か食べたんじゃ。柊真が食べたのか?」


柊真「じいちゃん、人の話はちゃんと聞けよな。食べたのは俺じゃないよ。美優が食べたんだ。」


祖父「何じゃと!!それで美優ちゃんはどうなった。」


柊真「美優は成長して…。」

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