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恋色~SS~

第6章 やきもち

織姫「イくって、なに?」


七桜「気持ちよくなるってこと。先輩は寸前で俺に止められてイきそびれたってわけ。」


織姫「‥それって…。」


涙目と紅潮した頬の織姫。


七桜「俺、ひどいことしました?でも、本当にひどいのはどっち?」


織姫「‥七桜くん。」


七桜「先輩だろ?それに指でなんてイかせない。」


織姫「え?」


七桜「これから俺のでたっぷりイジメてあげる。」


織姫「ぃや‥それだけは…。」


七桜「どうして?何か問題があるとか?」


織姫「それは、その…。け、結婚するまではダメなの。初めては未来の旦那様にって決めてるの。」


七桜「そうなんだ。それまで守るの大変だね。」


織姫「七桜くん、分かってくれたの?」


七桜「先輩がピュアだってことがよーく分かったよ。ってことは今先輩の処女を貰ったら、俺が未来の旦那だ。」


織姫「そうだけど…。きゃぁ…。」


七桜は織姫の身体を抱き寄せた。


七桜「織姫、愛してる。俺と契ろう。一生、俺のモノにしたい。」


織姫「えっ!?」


七桜「それとも中島先輩がいいとか?」


織姫「か、カズ君とはただの幼なじみなだけで…。」


七桜「分かってる。けど、ずっと近くにいたのはアイツで俺はただの後輩…。だから、俺はっ!!」


織姫「きゃぁ?!」


織姫の体をデスクに押し付け、無理やりうつ伏せの状態にさせた。


七桜「色々我慢してたんですよ。それに…先輩は気づいていないと思いますが、アイツの側にいる時は笑っている事が多いんです。その姿を見るたび俺は嫉妬で気が狂いそうだった…。どうして、先輩の隣は俺じゃないんだって…。」


織姫「…。」


七桜「いつも貴女の前では平気なフリして頼られる優しい後輩を演じた。でも、それも限界…。」

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