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恋色~SS~

第7章 運命の彼女

結花「??!!///」


男「?!○%$#※☆□×…。」


結花は目を見開き、男は声にならない声を発していた。


ゆっくりと唇を離す。


智也「ん、コレで解っただろ?俺の女に手ぇ出すな。」


男「‥な、僕の‥結花ちゃんがっ…。」


男は膝から崩れ落ち、床に手をつき激しく落ち込んでいる。


智也「おい、行くぞ。」


結花「‥はいっ。」


結花の手を握り、その場を後にした―――。





―――その後、智也達が向かったのは屋上だった。


屋上へと続く階段を上り、ドアを開けた。


結花の手を引いたまま、日陰になっている所へ向かう。


智也「大丈夫か?」


結花「‥はい。ありがとうございました。」


智也「色々悪かったな。」


結花「え?いいえ。」


智也「とっさにああするしか思いつかなかった。あ、手‥冷たいよな。悪い、すぐ離すっ…。」


離そうとしていた手をギュッと掴まれた。


結花「冷たくないです!!もう少しだけ‥繋いでいて下さい。」


そう言った彼女の手はまだ少しだけ震えていた。


智也「ああ。‥座るか?」


結花「‥はい。」


智也は壁に凭れ、胡座をかき座る。


結花はスカートが汚れないようしゃがんだ。


智也「大丈夫か?」


結花「大丈夫です。‥先輩の手、落ち着きますね。」


智也「そ‥か?」


結花「はい。私‥先輩の手、好きです。お兄ちゃんとは違ってゴツゴツしてて守ってくれそう。」


智也「チナの手は、女みたいだからな。」


結花「そうですね。私もお兄ちゃんみたいに指が長かったら良かったのに…。」


智也「でも、あんたの手、小さいけど温かい。俺にはこのくらいがちょうど良い。」


結花「っ///」


結花が頬を赤らめている


智也「…俺、ヘンな事言ったか?」


結花「///い、いいえ。嬉しいです。そんなこと初めて言われました。」


怯えていた結花に笑みが戻る。


智也「もう大丈夫そうだな。」

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