
恋色~SS~
第7章 運命の彼女
結花が目を開け、支えられながら体を起こす。
昇「ほら、ゆっくりでいいからトモの背中に乗るんだ…。」
結花「‥ぅん。」
智也の肩に手を置き、背中に結花がおぶさる。
智也はあまり振動を与えないようにゆっくりと立ち上がった。
智也「大丈夫か?」
結花「‥はぃ、迷惑かけてすみません。」
智也「迷惑なんて思ってない。ツラいなら家に着くまで寝てろよ。」
結花「‥先輩、ありがとうございます。」
智也「ああ。‥チナ、何笑ってんだ…。」
二人を見ていた昇がクスクスと一人笑っていた。
昇「珍しいもの見たなって思っただけ。」
智也「珍しい?何が?」
昇「智也が女の子に優しいところかな。」
智也「別に、普通だろ。」
昇が保健室のドアを開けた。
昇「いいや、普段のトモは女の子には冷たい態度じゃん。なのに結花には優しい。ほら、早く出よう。」
智也「ああ。‥チナの妹だからじゃないか。」
昇「ま、何とでも言えるしなっ。」
昇が智也の肩をバシッと叩く。
智也「叩くな。ったく、体に響いたらどうすんだ。」
昇「悪い、忘れてた。結花、大丈夫か?」
結花「うん。」
昇「そっか。兄ちゃん、お前の靴取ってくるから。トモ、玄関口で待ってろよ。」
智也「ああ、分かった。」
昇は結花が履いていた上履きを手に走って行った。
結花「‥先輩?ありがとうございます。」
智也「別に。大したことじゃない。」
そういうと智也は玄関口へ向かった。
すぐに戻ってきた昇が結花に靴を履かせ、二人は見送られた―――。
昇「ほら、ゆっくりでいいからトモの背中に乗るんだ…。」
結花「‥ぅん。」
智也の肩に手を置き、背中に結花がおぶさる。
智也はあまり振動を与えないようにゆっくりと立ち上がった。
智也「大丈夫か?」
結花「‥はぃ、迷惑かけてすみません。」
智也「迷惑なんて思ってない。ツラいなら家に着くまで寝てろよ。」
結花「‥先輩、ありがとうございます。」
智也「ああ。‥チナ、何笑ってんだ…。」
二人を見ていた昇がクスクスと一人笑っていた。
昇「珍しいもの見たなって思っただけ。」
智也「珍しい?何が?」
昇「智也が女の子に優しいところかな。」
智也「別に、普通だろ。」
昇が保健室のドアを開けた。
昇「いいや、普段のトモは女の子には冷たい態度じゃん。なのに結花には優しい。ほら、早く出よう。」
智也「ああ。‥チナの妹だからじゃないか。」
昇「ま、何とでも言えるしなっ。」
昇が智也の肩をバシッと叩く。
智也「叩くな。ったく、体に響いたらどうすんだ。」
昇「悪い、忘れてた。結花、大丈夫か?」
結花「うん。」
昇「そっか。兄ちゃん、お前の靴取ってくるから。トモ、玄関口で待ってろよ。」
智也「ああ、分かった。」
昇は結花が履いていた上履きを手に走って行った。
結花「‥先輩?ありがとうございます。」
智也「別に。大したことじゃない。」
そういうと智也は玄関口へ向かった。
すぐに戻ってきた昇が結花に靴を履かせ、二人は見送られた―――。
