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恋色~SS~

第9章 ☆初恋爆発

ゆず「か、なめさん?」


要「こんなの都合が良すぎると思ってる。でも今、君と離れたらもう戻って来ないと思って…。」


ゆず「私…。」


要「‥もう誰も帰って来ない。皆、僕の前から居なくなるんだ。彼女も、そしていずれは奏多も。僕は一人は嫌なんだ。僕を一人にしないでくれ。」


要さんが私の頭に顔を埋める。


私は震えている要さんの手に自分の手を重ね、キュッと握った。


ゆず「そんなことない。私が…、私がずっと要さんの傍に居ます。要さんをひとりになんてしませんからっ。」


要「ゆずちゃん…。僕はね、奏多が寮に行った次の日、ゆずちゃんが戻って来てくれて嬉しかったんだ。」


ゆず「ほんとですか?」


要「本当だよ。嬉しかった。ひとりは耐えられないくらい寂しい。」


ゆず「だったら、私のぬくもりを要さんに伝えたい。」


要「え?」


ゆず「私も要さんのぬくもりを感じたいです…。」


要「それは…。」


ゆず「私を抱いて。アナタのモノになりたいの。」


要「本気…なの?」


ゆず「本気です。大好きなんです。要さんになら何をされてもいいくらいに。」


要「ゆずちゃん…そんなこと言われたら僕じゃなくても…。」


ゆず「私は要さんにしか言いませんよ。」


要「ゆずちゃん…。」


要さんの手が体から離れたと思ったら、突然お姫様抱っこをされていた。


ゆず「か、要さん!?」


私は要さんの心に二度と消えない火をつけたみたい。


要「…僕に君の魅力を伝えて。」


私は要さんの部屋へと運ばれた―――。

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