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採尿は無事に終わっているので問題はないが、いいカンジに精子が枯れたはずなのによく勃つなぁと呆れた。

いや、問題がないワケではない。股間が膨らんでいるのを見つからないかとヒヤヒヤしながら少し前屈みになって登校した。

大地たちのクラスの健康診断の時間がきた。
まずは女子からで、女子たちは袋とかに入れて見えないようにしておしっこを持って保健室へ向かった。

女子たちを見送る担任の先生はやはり嬉しそうにニヤニヤしている。絶対おしっこやこれから保健室で裸になるのを妄想してるな、このケダモノ、変態と心の中で先生を軽蔑した。

しかし大地も先生のことばかり軽蔑できない。袋の中のおしっこや保健室で裸になっている女子を妄想してしまって大地の股間も大変なことになっていた。

自習状態の待機時間は友達と好きなドラマやアニメのことなどの雑談をしていたが、股間が納まることはなかった。

やがて女子たちが戻ってきた。男子の時間だ。男子たちは女子と違って隠すこともなく堂々と剥き出しのままおしっこを持って保健室へ向かう。大地もそうした。

保健室へ向かう時に、いやあねぇ、男子はとか、デリカシーなさ過ぎとかひそひそ言う女子の小声が耳に入ってきて少し心が痛かった。

股間の猛獣は鎮まる気配すらなく、保健室へ向かう時も少し前屈みで歩いた。見ると前屈みで歩いているヤツがけっこう多くてみんな同じだなと思った。

「くそ～っ、立ち勃起」と廊下を歩いている時に誰かが言った。

いいこと言うなぁと、大地は自分も立ち勃起がきたことにした。登校する時から勃ちっぱなしなんてことは絶対にないと自分に言い聞かせた。

ちなみに立ち勃起というのは、長い間座っていると立ち上がった拍子に勃起してしまうことが男にはあるのだ。ふつうはエロいことを見たり考えたりして興奮した時に勃起は起きるのだが、立ち勃起はエロいこととは全く関係なく起こる。

男とは、チンコとは本当に不思議な生き物だとつくづく思う。

保健室。
ついさっきまで女子たちがここで裸になっていたのだ。裸の女子の体温が、匂いがまだ残っているような気がする。大地はもうガマン汁がパンツに染みるほどにギンギンになっていた。ガマン汁が短パンまで染みるのではないかとヒヤヒヤしたが、さすがにそこまではなかったのでとりあえず安心した。

さらに勃起を激しくする原因がもうひとつ。