テキストサイズ

ミニスカート

第14章 妄想警察

ウメコが手を動かすと頭の中をかき回されたような偏頭痛がした。そしてウメコは写真を取り出した。

それはツカサとウメコの婦人警官姿、そして訪問した取引先の受付嬢やお茶を出してくれたOLの写真だった。受付嬢は大きなおっぱいに注目した写真、お茶を出してくれたOLは前屈みになった時や後ろ姿のお尻に注目した写真まである。

「盗撮の動かぬ証拠だ」とツカサは勝ち誇ったように言った。

「そ、そんな無茶苦茶な」と思わず順一は声を上ずらせた。

確かに婦人警官やOLをエロい目で見たのは間違いない。しかし、頭の中に焼きつけた写真まで押収するとは無茶苦茶にも程がある。

「何が無茶苦茶よ。女性をいつもいやらしい目で見て。心のアルバムにある写真は全部分かってるんだからね」とウメコが怒りの目差しを向ける。

「さらにお前は昨晩隣家に不法侵入してそこに住む若妻をレイプした」とツカサがさらなる余罪を追及し始める。

婦人警官ふたりに囲まれる中年男、そしてレイプという言葉に通行人たちは何事かとチラチラと様子を見る。やじ馬はどんどん増えていく。

「分かりました、同行します。取調室ですべてを話します」

こんなに大勢の人前で盗撮だレイプだと言われてはたまらない。順一は任意同行に応じることにした。

それにしても無茶苦茶な話だ。昨晩の隣家の若妻のレイプ事件だって実際にあったことではない。

昨日、日曜の夕方に隣家の奥さんが回覧板を持ってきた。美人だしおっぱいは大きいし安産型のいいケツだし、しかも新婚だしたまらない。

飛びつきたくなるが、もちろんそんなことはしていない。

夜、隣家のお風呂に電気がついてシャワーの音がする。もしかしたら若妻がお風呂に入っているのかも知れない。あのたまらない体が全裸になっていると思うともうたまらなかった。

そしてオナニーのオカズには隣家の若妻を使った。ダンナは不在という設定にして、妄想の世界では若妻は喜んで順一を迎えてくれた。そして一緒にお風呂に入ってからエッチをした。

もちろんレイプなんかじゃなく合意のうえでのエッチだ。順一は女性を傷つけるレイプなどという非道なことは大嫌いなのでレイプをオカズにしたことは一度もない。

そうなんだ、隣家の若妻とのエッチは妄想の世界でのことなんだ。この婦人警官たちは心のアルバムや妄想の世界にまで手を出してくるのか・・。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ