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ミニスカート

第14章 妄想警察

順一はツカサとウメコに連行されて警察署に向かう。両手に美人な花なのは超嬉しいが、警察に連行されるこんな状況はイヤだ。

警察署に行くと妄想取締室という聞いたこともない所に連行された。

「私は隣の家に押し入ったり奥さんに乱暴したりはしていません。あれは私の頭の中の空想に過ぎません」と順一は必死に現実の世界じゃ何も悪いことはしていないことを主張した。

「空想だか妄想だか知らんが何でそんな世界を創り出す必要がある」とツカサは厳しい態度を崩さない。

「何でって・・言わなくても分かるでしょ。察してくださいよ」と順一は情けない顔をする。

こんな美人ふたりを前にしてオナニーをしたなんて言いたくない。例えバレバレでも自分の口からは言いたくない。男とはそういうバカな生き物である。

「分からん、はっきり言わなきゃ分からん」とツカサは怒りの目差しを順一に向ける。

「お、オカズにしました」と順一は小声で言った。

「オカズってね~、そんな妄想でご飯が食べれるワケないじゃないの」とウメコがバンと机を叩く。

どうしてもオナニーをしたことを認めなければならないようだ。

「お、オナニーをしました。オカズとはその時に使うネタのことを言います」とついに順一は自白したが、小声で上ずってモゴモゴとした喋りになってしまった。

「よく聞こえない。男ならしゃきっとしろ。はっきり喋れ」とツカサに怒鳴られて

「お、オナニーをしました」と順一はついに大きな声で昨晩自分がしたことを自白した。

「つまりお前は自分の勝手な性的欲望を満たすために何の罪もない隣家の若妻を妄想の世界に閉じ込めてレイプしたということだな」とツカサは汚いモノでも見るように淡々と続ける。

そう言われればそういうことになるが、ひとつだけ絶対に違うことがある。レイプなんて絶対にしていない。妄想の世界での隣の奥さんは喜んで自分を受け入れてくれたし、あんなに激しく愛し合ったのだ。

「断じてレイプなんてしていません。妄想とはいえ私たちは愛し合っていました」と順一はその点だけは激しく主張するが・・

「若妻はお前を喜んで受け入れたとでも言うのか、ふざけるな。お前の妄想の世界でお前の都合のいいように行動させただけだろう」とツカサにバッサリと言われてしまった。

そう言われてしまうと返す言葉もない。
確かにすべては自分に都合のいい妄想だ。

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