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第14章 妄想警察

昔からオナニーをする時にはオカズに使った女のコへの感謝と懺悔を忘れたことはなかった。

オナニーを始める時には心の中で正座をしていただきますをした。食事をする時のいただきますは生命をいただくことへの感謝と懺悔の気持ちであるが、妄想の中とはいえ女のコをいただくからにはそれと同等、いや、それ以上の感謝と懺悔を忘れてはならない。

そして事が終わるとまた心の中で正座をして感謝と懺悔の気持ちを女のコに伝える。

そういう気持ちを大切にしてきたはずなのだが、この数年はそれがおざなりになってしまっていた。歳を取ったせいなのか、忙しかったからなのか、女のコに対する態度がぞんざいになってしまっていた。

「なんということだ・・」と順一はがっくりと膝を落としてへたりこんだ。

「今まではお前の言うとおり愛し合っていたのだろう。だが、この数年のお前の女性への態度は酷過ぎる」とツカサが言った。

女のコへの感謝や懺悔、女のコを大切にする気持ち、すなわち愛があれば妄想の世界にも順一は住んで、ふたりは恋人のように愛し合って幸せに暮らしているのだという。

ところが、この数年の順一は女性への愛をおざなりにしてただオカズにして性的欲望を解消するだけのオナニーを繰り返していた。

だから記憶から消えてしまっている女のコもここ数年にオカズにした女のコに集中している。

愛もなくヤリ捨てられたとあっては妄想の世界の女のコたちにとっては凌辱、レイプに他ならないとツカサは淡々と順一がしでかした妄想世界での犯罪を本人に知らしめた。

「あまつさえ、犯すだけ犯しておいて覚えてもいないなんて言語道断、横断歩道よ」とジャスミンがおしおきポーズを決める。

そして、順一のしでかした性犯罪の被害者である女のコたちが涙ながらに訴えたため順一に対する裁きの執行人である妄想警察が登場することとなったのだ。

「そうか、僕の創り出した妄想の世界で生れた警察官だったのか」

だから、順一が好きな女性警察官ばかり登場したし、10年以上も前のデカレンジャーのジャスミンやウメコも当時のままの姿なんだ。

「言っとくけどアニーちゃんは来ないからね」

と順一の心の中を見透かしたようにウメコが言った。

「えっ、そうなんだ・・」

順一はがっかりして落ち込んだ。

アニー・・パンチラもお構いなしのアクションで戦った女刑事である。

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