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ミニスカート

第14章 妄想警察

お奉行様は半ケツをしまって身なりを整える。

「判決を言い渡す」
ついに石川順一に判決が下された。

主文。
罪もない女性たちに働いた乱暴、狼藉・・性犯罪の数々は天神ともに許しがたい重大犯罪である。よって被告をデリート(死罪)に処する。

副文
なれど、被告は長年の間きちんと女性に愛を注いで事を成し、この数年において愛を注ぐことをおろそかにしてきた過ちに自ら気づき、悔い改めている。今後はまたきちんと愛を注いで二度と性犯罪を犯さないことも期待できる。

よって、百叩きによって罰を受ける事を以て執行猶予一生とする。

「お奉行様、ありがとうございます。ありがとうございます」

執行猶予一生・・今後の人生において一度でも女性に対して愛や思いやりがなくオカズにするようなことがあれば刑は執行されるものの、何とかデリート(死罪)は免れた。
順一は涙を流してお奉行様に何度も何度も土下座した。

「例えオカズでも、妄想でも、女性に対する愛や思いやりを忘れるんじゃねぇぞ」とお奉行様は優しく微笑む。

「はい、肝に銘じます」と順一はまた涙を流して土下座をする。

「これにて一件コンプリート」

お奉行様は御退座して行った。
死罪を免れてホッとするのも束の間、執行猶予の条件である百叩きの執行が待っていた。

「命拾いしたな、運のいいヤツだ。だが、百叩きはきっちりと執行するぞ」

ツカサたちはムチを持って振り回している。打たれたらスゴく痛そうだ。

「本当にやるんですか?江戸時代じゃあるまいし」と順一は涙目になる。

「キサマ、そんなにデリートされたいか」とツカサに冷たく言われて順一は観念した。

「よしっ、剥け」とツカサが合図をするとジャスミンとウメコは順一を脱がしにかかった。

「え~っ、裸で叩かれるんですか~」と順一は抵抗するが、

「当り前田のクラッカー、大人しくしなさい」とジャスミンに怒鳴られているうちにあっという間にトランクス一枚にまで脱がされてしまった。

何という手際の良さだろうか。
そしてさらにジャスミンとウメコはトランクスまでも脱がそうとする。

「これだけは、これだけはお許しください」と順一は涙目で抵抗するが、

「そうは烏賊の金玉よ、潔くしなさい」とジャスミンはついにトランクスも脱がしてしまった。

「これが数々の女性を傷つけてきた凶器か・・粗末なもんだな」

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