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ミニスカート

第15章 走れぺニス

昔、エロスという国での物語である。

エロス国は覇権を巡り周りの国との戦が絶えなかったが、暴君と恐れられるデカマラス王が戦いを挑んでくる国々を逆に侵略して強大な国となっていた。

デカマラス王は大のテルマエ(お風呂)好きであり、エロス国や侵攻した国はテルマエ文化が栄える平和の国となっていた。

デカマラス王は家来のセンズリウスを呼んだ。
センズリウスはこのところ手柄を多く立てたので褒美を遣わしてくれたのである。

「それからなセンズリウス。良いモノを見せてやろう」

デカマラス王はニヤニヤしながら一冊の本をセンズリウスに手渡した。

「こ、これは・・」

センズリウスは本を拝見して王の御前であるこども忘れる程に興奮していきり勃った。

本には裸の女たちの写真が載っていたのだ。しかも女神様(アソコつまりオマンコちゃん)もバッチリと映っているではないか。

「このような全てモロ見えのおなごの写真など御禁制だ。見つかればこのワシとて処罰は免れない」

この国には女性が肌を露出するなど御法度という厳しい戒律があるのだ。
だから例え夫婦といえども3人までと定められている子供を作る時以外はセックスはもちろんのこと夫が妻の肌を見ることも禁止されている。

夫婦の中にはセックスがしたくて、わざと子供がデキにくいように外出しをして頻繁にセックスを繰り返すような不埒なことをして、これが発覚して極刑に処せられた者たちもいる。

だからデカマラス王といえども王妃の裸を見たことなど数える程しかない。

「どうじゃ、女体を拝むのは初めてか?」

「ははっ、初めてでございます。まるで極楽でございます」

センズリウスのメチャ興奮した様子と膨らんだ股間を見てデカマラス王は嬉しそうに笑った。
まだ独身のセンズリウスは当然のことながら女体を拝んだことなどない。

いや、一度だけ、ほんの一瞬チラリと拝んだことならあったかも知れない。
女体を拝みたいという欲望が抑えきれずに、あろうことか女性のテルマエを覗こうとしたのだが、湯煙でよく見えなかった。

その場で取り押さえられ、ほぼ未遂だったことから全裸百叩きで許されたのだった。
バッチリ拝んでいたら極刑は免れなかっただろう。

「よし、五日間だけこの禁断の本を貸してやろう。たまにはコレを可愛がってやるがよい」



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