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ミニスカート

第15章 走れぺニス

「センズリウスじゃないか、来ていたのか。どうしたんだ、殿様(チンコのこと)なんか出して、お前もシコりに来たのか・・・んっ、んんっ、何だその写真は」

ペニスはまずはセンズリウスがチンコを丸出しにしていることに驚いたが、すぐにテーブルの上にある裸の少女の写真に気がついた。

「うはぁっ、これが女体というものか。初めて見た・・女神様ってこうなってるのか、何と神々しい」

テルマエの整備等で今日のように女性の匂いやぬくもりを感じたことはあるが、やはりまだ未婚のペニスも女体を拝むのは初めてであった。

「しかし、これはかなりヤバい御禁制の代物じゃないか。見つかれば首が飛ぶぞ」

「ぺ、ペニス、これはだなぁ・・」

センズリウスはこれは王様から拝借したものであること、汚したり期日までに返上しなければ命がないことを説明した。

「何と王様の・・これが女体・・」

ペニスは今まで生きてきて、ついに女体や女神様を拝んだ感動に震えていた。

「友よ、センズリウス様よ、頼む、この本をオレに貸してください」

ペニスには隣の街の病院に入院している弟のアナルがいる。親を早くになくしたペニスとアナルは兄弟で支え合って生きてきた。しかし、アナルは難病を患ってしまい、明日をも知れぬ命なのだ。

「生きているうちに一度だけでも女体を、女神様を拝んでみたかった。でも、もう叶わぬ願いだな」

と言って涙を流した弟の姿を想ってペニスは涙を流す。いよいよ最期かも知れない弟に女体を拝ませてやりたい。

明日からは数日間弟の見舞いのため休みをもらっている。
明日(2日目)朝一で出れば夕方には弟のところに着けるだろう。

翌日(3日目)は弟を見舞ったらすぐにこちらに向かえば4日目の昼には帰って来れる。そしたらもう一度ふたりで女体を拝んで5日目には王様に返上するという計画だ。

もちろん本が汚れたりしないように厳重に布にくるんで、貴重な薬品や宝石を運ぶ時のための頑丈なカバンに入れて持ち運ぶ。

「お願いです。弟の最期の望みを叶えたいんです。オレのことを好きにしてかまいませんから。トモダチンコでも何でもします」

ペニスはセンズリウスにひれ伏した。

センズリウスは悩んだ。目の前にひれ伏しているペニスが、いや、ペニスがこんなにも懇願しているアナルのことが不憫になってきた。

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