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二人はただ、己が擦れ合っている場所の感覚に没頭した。

ずぶりと神山が沙都子に楔を打ち込む度に、沙都子の身体には痺れるような快感が上がる。

神山の白い背中を、沙都子の華奢な手が這いまわって、その感触を確かめている。

「悟…好き…」

沙都子の呟きに、神山の身体は更に熱くなる。

「沙都子…好きだよ…」

荒い息の合間に、神山が沙都子の耳元で囁くと、更に沙都子は濡れた。

止めどなく溢れる蜜は、二人の快感を一層高めた。

シーツに溢れ、淫靡な染みを作る。

それにも構わず、二人は繋がり続けた。

「はっ…あぁっ…さとっ…」

沙都子の中の締め付けが、急にきつくなり神山が呻く。

「悟っ…熱いっ…」

自分の中で神山の存在が膨張すると、沙都子の下腹が疼いた。

ここに…

悟さんの精子が欲しい…

朦朧とする頭で、女性としての本能が目覚める。

沙都子の足が、間断なく動き続ける神山の腰に絡みついた。

「さ、沙都子っ…」

「んっ…はぁっ…お願いっ…欲しいっ…」

「だめだ…沙都子っ…」

「ああっ…お願いっ…欲しいのっ…悟っ…」

抉るように、沙都子の中を神山が突き上げる。

「沙都子っ…堪らないっ…」

歯を食いしばって、神山が腰を大きく沙都子に打ち付けると、沙都子の身体は溶け出した。

「あっ…あっ…くるっ…あああっ…」

「沙都子っ…あぁっ…くうっ…」

耐え切れず、神山は沙都子の身体を抱え上げた。