
お嬢様と二人の執事
第10章 旅立ち
「沙都子?黙ってたらわからないよ?
社会人になったら自分の口で伝えないといけないことが増えるんだから。」
言外に、口に出して強請れという高宮。
「一也…お願い…触って?」
「触ってますよ?具体的に相手にわかるようにというのは社会人にとって必要なことですよ?」
言いながらも高宮の手は沙都子の着物の帯を解いていく。
「一也さんっ、意地悪だわっ…まだ学生だもん、私っ」
「そうでしたね?今日はおめでたい日でしたね?ではお祝いを差し上げないと。」
高宮は耳許で言うとそのまま舌が差し込まれ、ぴちゃぴちゃと耳朶を舐められる。
そのまま耳を甘噛みする高宮。
その刺激に沙都子の背中が撓る。
「だめっ一也っ、それっ」
「沙都子は耳も弱いんだね?あとはどこが弱いんだっけ?ここもだよね?」
高宮の指が開けた着物の間から襦袢越しに胸の頂点を撫でる。
襦袢の下は素肌の沙都子。
薄い絹越しに撫でられるだけで快感が背を走る。
「あっ、あっ、やぁっ、胸…ダメっ」
吐息に混じる喘ぎ声に高宮も滾る。
「沙都子?このまま抱いてもいい?それとも?」
その先に高宮が要求していることを悟った沙都子がこの先の刺激を貰うために高宮の衣服を剥ぐように脱がしていく。
沙都子の躰からは着物が剥がされ、身につけているのは襦袢のみ。
それはしごく淫猥に見えた。
顔を赤らめ白い肌に少しはだけた状態の襦袢姿の沙都子はまるで娼婦のようで高宮は思わす息を飲んだ。
