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お嬢様と二人の執事

第10章 旅立ち


「沙都子…綺麗だ。」

高宮が沙都子に口づける。

「一也…一也…もっと…キスして」

「ええ、いくらでも…」

高宮は音を立てて何度も何度もキスをする。

襦袢から見える白い肌。

その白い肌に誘われるように高宮はそこに吸い付く。

鎖骨の部分に口づけると痛いぐらいの刺激。

「あっ、ダメっ、痕が…」

一也に吸われた部分に指を滑らす沙都子。

その様子を見た高宮が沙都子の指を舐める。

「卒業のお祝いですよ?白い肌に綺麗に咲きましたね?」

にやりと笑う高宮に沙都子が自らの唇を首筋に寄せる。

そのまま吸い付くように唇を落とした。

「沙都子っ」

慌てる高宮に沙都子は妖艶に笑う。

「おかえし…。これなら会社で綺麗な人に言いよられずに済むでしょ?」

「そんな相手はおりませんよ。でも…いたずらっ子にはちゃんとお仕置きをしないといけませんね?

もしかして…それが目的でしたか?悟さんは貴女のことを乱暴に抱くことはないでしょうからね?

不安なんでしょ?初めて出る社会の入口が見えて。

忘れさせてあげますよ。今夜はとことん乱れてください。

私の手で何も考えられないぐらいの快感をさしあげますよ。」

沙都子の躰を引き寄せ、沙都子の背後から抱きしめる。

腕の中に囲った沙都子の胸を襦袢の上から揉みしだいた。

「あっ、だめっ、胸は…」

沙都子が切なげな声を上げる。

「ダメじゃなくてもっとでしょ?沙都子はここを揉まれると感じるんだもんね?」

高宮は平然と言いながら手は止めずにいた。

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