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お嬢様と二人の執事

第10章 旅立ち


「ここ…すごく濡れてるよ?気持ちいいの?」

高宮の問いに素直に頷く沙都子。

「どうして欲しい?言って?」

「あっ…お願い…触って?」

「触るだけでいいの?」

小さく首を振る沙都子。

「ダメなんだ?じゃぁどうする?」

「あっ、あっ、ダメ、わかんないっ」

「わからないの?うん、そうだね、わからないことは素直にわからないって伝えるのは大事だよ。

じゃ、ご褒美ね?あっ、でも胸の手はそのままだよ。ちゃんと自分が気持ちよくなるように弄ってて。」

濡れた秘所に指を入れ掻き混ぜるように何度も何度も中を擦る。

目の前の窓に映る自分の姿と耳を犯す水音。

自らの手で快感を与える背徳感。
そして高宮の手…。

全てが沙都子に快感を与える。

「んっ、んんっ、ダメっ、イク、イク、あっ、やっ、やぁぁぁ」

躰をびくりと跳ねさせると沙都子は一度目の快楽の淵に沈んだ。


「沙都子様?気持ちよかったようですね?どうされますか?このままおしまいにしますか?」

沙都子の躰をベッドに横たえ、上から覆い被さりながら高宮が優しく聞く。

「や…もっとぉ…」

沙都子が甘えた声で高宮に言う。

「だって…忘れさせてくれるって…不安なくしてくれるって…言ったじゃない。まだ消えてない…。この不安を…どうにかして…一也さん。」

「うん、そうだったね?そんな顔しないで…明日の朝には笑えるようにするから…今は心のままに…。」

そう言うと高宮は沙都子の躰を起こした。

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