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お嬢様と二人の執事

第14章 遠い道

既にパジャマ姿になっていた神山の服の上から触れると、滾った神山を感じた。

二人でこんなことをするのは初めてだった。

「イキたいんだ…忘れたい…」

「わかりました…じゃあ…」

ズボンの中に手を入れると、神山自身をぐっと握りこんだ。

「う…」

小さく呻くと、神山は高宮のズボンを開いた。

「神山さん…俺はいいよ…」

「だめだ。一緒に…」

そう言って神山は高宮を掴んだ。

「んんっ…神山さんっ…」

どうすれば、お互いが気持よくなるかは、沙都子のお蔭でわかっていた。

3人でするときは、互いに触れるから。

すぐに二人は息が荒くなる。

互いを握りしめたまま、二人は抱き合った。

肌のぬくもりが、酷く神山を安心させた。

「ああ…一也、もう出る…」

「いいよ…イこうよ、神山さん」

高宮が神山に唇を寄せてキスをすると、部屋にはキスの音と互いを擦る粘着質な音だけが響いた。

やがて神山の身体がぶるっと震えると、高宮も後を追うようにぶるぶると震えた。

荒い息を吐きながら、お互いの目を見て、二人は笑った。

「あーあ…やっちまったな」

「ですね…」

それでも二人はそのまま抱き合っていた。

まるで二人も愛し合っているように。

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