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お嬢様と二人の執事

第15章 夜明け前

「そう…楽しみね…」

神山が館に戻って報告すると、沙都子はバスタブの中で微笑んだ。

「そのうち私もアトリエに行くわ。その時は神山がついてきて」

「かしこまりました」

「ふふ…智紀さん、やっとやる気になってくださったのね…」

乳白色のお湯から、沙都子の豊満な胸が浮き出してくる。

少し身体を反らせると、沙都子は目を閉じた。

「本当に、楽しみだわ…」

突然神山の手が沙都子の胸に触れた。

「あっ…。悟…」

「沙都子…誘惑してるの?」

「えっ…そんなつもり…」

「そんないやらしい身体を見せつけながら、他の男のことを考えてるのに、嫉妬しないわけないだろ…」

「あっ…悟っ…」

ぎゅうっと神山の手が沙都子の乳房を掴むと、強引に沙都子の唇を塞いだ。

沙都子の薄い唇を、神山の肉厚な唇が覆って離さない。

舌で沙都子の唇を舐め回すと、お湯から沙都子を引き上げた。

服が濡れるのも構わず沙都子を抱き上げると、バスタオルを巻いてそのまま寝室へ入った。

「沙都子、欲しい」

「悟…」

沙都子が神山の首に腕を回した。

「ちょうだい悟…私も欲しい…」

潤んだ目で、まっすぐに神山を見上げた。

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