
お嬢様と二人の執事
第16章 ともにする人
バスルームから一人戻ってきた智紀はアトリエにいた高宮に声を掛けた。
「高宮さん、これ。渡してあげて?」
既に着替えてきたのであろう智紀は先ほどとは違うパンツを穿いている。
差し出された智紀の腕には2着の洋服とタオルがあった。
「あの…これは?」
「着替え。悟と沙都子さん、濡れてるから。」
なんで当たり前のことを聞くんだろうといった風情の智紀。
一方、高宮は手にした洋服がレディースとメンズのであることを疑問に思った。
メンズはともかくなぜこのアトリエにレディースの服があるのだろう?
そして出してきたメンズ…。
神山と智紀とでは兄弟とはいえ体型が違う。
どちらかといえば筋肉質でがっちりとした体格の神山と線の細い智紀。
果たして渡された洋服が入るのだろうか?
考え込んでいる高宮を見ながら智紀はのんびりと声をかける。
「ねぇ、早く行った方がいいんじゃない?2人とも風邪引いちゃうかもよ?」
その一言で我に帰った高宮はバスルームに急いだ。
バスルームについた高宮は躊躇せず扉をあけた。
「神山さん、沙都子様は大丈夫ですか?智紀さんからタオルと着替えを借りてきました。ここに置いておくので大丈夫でしたら出てきてください」
そう言うと高宮は再びアトリエスペースへと戻っていった。
アトリエに戻った高宮は冷めきったマグカップを片付け、再びケトルを火にかけた。
「高宮さん、これ。渡してあげて?」
既に着替えてきたのであろう智紀は先ほどとは違うパンツを穿いている。
差し出された智紀の腕には2着の洋服とタオルがあった。
「あの…これは?」
「着替え。悟と沙都子さん、濡れてるから。」
なんで当たり前のことを聞くんだろうといった風情の智紀。
一方、高宮は手にした洋服がレディースとメンズのであることを疑問に思った。
メンズはともかくなぜこのアトリエにレディースの服があるのだろう?
そして出してきたメンズ…。
神山と智紀とでは兄弟とはいえ体型が違う。
どちらかといえば筋肉質でがっちりとした体格の神山と線の細い智紀。
果たして渡された洋服が入るのだろうか?
考え込んでいる高宮を見ながら智紀はのんびりと声をかける。
「ねぇ、早く行った方がいいんじゃない?2人とも風邪引いちゃうかもよ?」
その一言で我に帰った高宮はバスルームに急いだ。
バスルームについた高宮は躊躇せず扉をあけた。
「神山さん、沙都子様は大丈夫ですか?智紀さんからタオルと着替えを借りてきました。ここに置いておくので大丈夫でしたら出てきてください」
そう言うと高宮は再びアトリエスペースへと戻っていった。
アトリエに戻った高宮は冷めきったマグカップを片付け、再びケトルを火にかけた。
