
お嬢様と二人の執事
第2章 執事と沙都子
沙都子side
身を翻す神山さんのスーツの裾を掴んだ。
ここで離したらダメだって心が言う。
すがりつくように「いかないで」って言ってしまった。
立場なんかどうでも良かった。
ただ…その手が離れていくのが怖かった。
神山さんの手が頬をくすぐる。
温かい頬が私の頬に触れる。
そこから熱がうまれていく…。
なに?これ。
こんなのはじめて…。
神山さんの舌が唇を舐める。
キスって…こんなに気持ちがいいものなの?
怖くなって神山さんのスーツを握る手に力が入る。
神山さんの舌と私の舌が触れて…絡まる。
一秒ごとに上がる体温。
抑えたいのに吐息が漏れる。
ふと、神山さんのシトラスの香りが鼻腔をくすぐる。
最初にあったときに感じた香り。
この香りを嗅ぐと不思議と落ち着くのに…今は全く落ち着かない。
なにか得体の知れないものがゾクゾクと背筋を走る。
「沙都子様…」
神山さんの低く男らしい声。
その声に名前を呼ばれるだけで震えるのはなぜ?
神山さんの舌が首筋に落ちる。
くすぐるようなその感触に吐息が洩れる。
「ん…あぁ…」
神山さんの香りをますます感じる。
それは…なぜ?
気がつけば神山さんの手が背中のファスナーに触れる。
そのままファスナーをゆっくりとおろしていった。
身を翻す神山さんのスーツの裾を掴んだ。
ここで離したらダメだって心が言う。
すがりつくように「いかないで」って言ってしまった。
立場なんかどうでも良かった。
ただ…その手が離れていくのが怖かった。
神山さんの手が頬をくすぐる。
温かい頬が私の頬に触れる。
そこから熱がうまれていく…。
なに?これ。
こんなのはじめて…。
神山さんの舌が唇を舐める。
キスって…こんなに気持ちがいいものなの?
怖くなって神山さんのスーツを握る手に力が入る。
神山さんの舌と私の舌が触れて…絡まる。
一秒ごとに上がる体温。
抑えたいのに吐息が漏れる。
ふと、神山さんのシトラスの香りが鼻腔をくすぐる。
最初にあったときに感じた香り。
この香りを嗅ぐと不思議と落ち着くのに…今は全く落ち着かない。
なにか得体の知れないものがゾクゾクと背筋を走る。
「沙都子様…」
神山さんの低く男らしい声。
その声に名前を呼ばれるだけで震えるのはなぜ?
神山さんの舌が首筋に落ちる。
くすぐるようなその感触に吐息が洩れる。
「ん…あぁ…」
神山さんの香りをますます感じる。
それは…なぜ?
気がつけば神山さんの手が背中のファスナーに触れる。
そのままファスナーをゆっくりとおろしていった。
