
お嬢様と二人の執事
第2章 執事と沙都子
とすっと音を立ててワンピースが床に落ちる。
肌を触れる空気が自分の姿を教えてくれた。
「神山さん…」
恥ずかしくて慌てて腕で前を隠す。
なのに…。
神山さんの男らしい手が私の腕を掴み前にした手を外してしまう。
下着の上から神山さんの手が胸に触れる。
「綺麗です…沙都子様…」
そのままゆっくりと大きな手に両方の乳房を包まれる。
神山さんの頭がゆっくりと動いて下着から覗く乳房の上の方に唇が落ちてきた。
「あっ…だめ…」
慌てて離そうとしても力の入らない腕ではどうにもならなくて…。
その間にも神山さんの唇と舌は私の乳房を浸食する。
後ろに回った手がブラジャーのホックに触れる。
ブチっという音が聞こえた気がした。
そのままブラジャーは重力に引かれて下に落ちた…。
隠すものがなくなった乳房を神山さんの手が覆い隠す。
触れられた部分が熱い。
覆い隠していた手に力が入る。
神山さんの手が緩やかに胸をもみしだく。
「神山さっ…ダメっ」
手のひらの温かさに体が震える。
だめ…怖い…。
神山さんの動きを止めたくて…その体に縋りついた。
「沙都子様…もしかして…初めてですか?」
神山さんの声が少し震えている気がした。
恥ずかしかったけど…首を振ってその質問を否定した。
縋りついた私の体を抱きしめていた腕の力が少し抜けた気がした。
