
お嬢様と二人の執事
第2章 執事と沙都子
神山さんの指を舐める自分の口元から、ちゅぱっちゅぱっという音が洩れる。
その音はすごく淫靡で背徳的に思えた。
それを自覚したら…体がますます熱くなってきて洩れる声を抑えられない。
「はぁ…あぁ…んっ…だめっ…」
神山さんは執拗に胸を攻めてくる。
胸を揉まれ、乳首に指や唇が触れるたびに体がビクッと跳ねてしまう。
「沙都子様は非常に感度が良いみたいですね?これぐらいでこんなに体を跳ねさせて…そんなに気持ちがいいですか?」
恥ずかしくて何度も何度も首を振る。
目に浮かぶ生理的な涙を神山さんの唇が吸い取る。
「あぁ…沙都子様は本当にかわいらしい」
そういいながらも乳房をまさぐる手は離れない。
思わず瞑った瞼に優しいキスが落ちる。
「本当に馬鹿な男だったんですね、沙都子様の最初のお相手は。こんなに感じやすい体をしてらっしゃるのに…それはわからないとは…」
その言葉に目を開く。
神山さんの端正な顔が月明かりに浮かぶ。
「怖がらなくてもいいのですよ、沙都子様。そのまま体をゆだねてください。すべてを塗り替えて差し上げますから…」
唇が再び胸の頂に触れる。
そしてそのまま胸の飾りが神山さんの口の中に含まれる。
口の中で舌に転がされるように嬲られる。
「あっ、あっ、んんっ…やぁ…」
もう片方の飾りを自分の唾液で濡れた指で捏ねまわされる。
「だめっ、あっ、やっ、そんなっ…ちゃ…」
与えられる快楽に抗うように首をふるしかできなかった。
