
お嬢様と二人の執事
第3章 もう一人の執事
「えっ…高宮?」
正常位でしか抱かれたことのない沙都子。
背後から抱かれて躰を硬直させる。
その耳許に高宮が囁く。
「大丈夫ですよ、沙都子様。これもきっと気持ちがいいですよ?それにこの体位なら私以外の誰かの顔を思い浮かべることも可能ですからね?」
高宮の声が冷たく響く。
沙都子はなぜか少し切なくなった。
高宮の手が沙都子の豊かな胸を背後からもみしだく。
腰の部分に当たる高宮の熱いモノ。
前側から高宮の腕が伸びてきて草叢の奥の沙都子の秘所に指を這わす。
そのまま高められる沙都子。
ベッドに躰を倒したまま背後から高宮の欲棒が沙都子の蜜壷の入口をノックするようにつつく。
「あっ、高宮っ…ね…」
「どうされましたか?素直におっしゃるのも大事でございますよ?」
丁寧すぎるその口調が更に官能の火を煽る。
「高宮…貴方のモノを…私に…ください…」
最後の方はほとんど消え入りそうな声でそれでも素直に強請った沙都子に高宮は満足そうな声で言った。
「沙都子様…満点です。ご褒美を差し上げますよ。たっぷり味わってくださいね?」
背後で何かビニールのような音が聞こえた。
その音に沙都子が背後を向くと自らの欲棒に高宮が避妊具をつけていた。
「高宮?」
「大事な方を傷つけるわけにはいきませんからね?男のたしなみです」
声に含まれた沙都子の疑問に答える。
言外に神山とは違うと主張する高宮。
でもそれは…自身の父母を否定されたように感じられて沙都子は切なくなった。
