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恋空予報

第9章 番外編 俺の気持ち






「…でか…」

「はは、初めて来た人は
大体そう言うよ。さ、入って?」



潤が手を差し出してくれたから、
俺はそれをしっかり握り締めた。




「…親は?」

「夜勤だから…」




え、二人っきりってこと?



俺が潤を心配そうに見上げたら、
「心配すんな」って頭を撫でてくれた。



うぅ…慣れない。



もう付き合って、二ヶ月も経つのに、
未だに慣れないこのスキンシップ。



俺から、なんてことは
一度もなかったと思う。



潤がリードしてくれるから、
俺は特になにもすることなくって。




「なに飲む?」

「…なんでも…」

「ブラックでもいいの?」

「や、それは…」




俺がモゴモゴ喋ってたら、
潤が俺の隣に腰掛けた。



そして、優しくキスした。



「…ん、ふ…」





潤の舌がするっと入ってきて
俺はゆっくり押し倒された。




「じゅ、ん…?」

「してもいい?」




…今、なら……。



できる気がする。



潤と一緒なら。


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