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恋空予報

第10章 思い出

相葉side




「にぃにとおにーさん、
仲良いんだね」



はっ!



そのちゃんの存在を忘れて
ニノちゃんに抱き付いてたっ!



「あ、ご、ごめんね?

そのちゃん、これ、そのちゃんにも…」

「え、悪いよ!相葉っ」



そのちゃんも欲しがるだろうなって思って、
ニノちゃんと同じ猫のマスコットを買っておいた。



そのちゃんは嬉しそうに
マスコットをいじる。



「このねこさん、にぃにみたい~」

「…俺に似てるか?」



ニノちゃんは猫とにらめっこ。



…か、かわいい。



写真に納めたい…



「あ、じゃあこれで…」

「いっしょにごはんたべよっ」



俺が家を出ていこうとしたとき、
そのちゃんが俺の足にしがみついた。



「えっ、と…ニノちゃん?」

「…いいよ、一緒に食べよっか?」

「やったぁ!」



俺はニノちゃん家に上がらせてもらった。



この前来たみたいにすっごくいい香りがした。



…幸せで温かそうな家庭だな、
そう思っていたんだ。



ニノちゃんの話を聞くまでは。

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