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恋空予報

第10章 思い出

相葉side



ニノちゃんに触れたくて。



いてもたってもいられなくて、
戻ってきちゃった。



「…相葉、好きだ」

「うん、俺も好き…」



お互いの体をきつく抱き締め合った。



ニノちゃんの細い腕が
俺を締め付けていた。




「ニノちゃん…」

「ん…?」




俺はニノちゃんを見て、
ゆっくり言った。




「連れ拐っても、いい?」

「……今日だけなら、
どうぞお好きに。王子様」




ニノちゃんは背伸びして
俺にキスをした。



これは、オーケーってことだよね?



「行こっか、ニノちゃん」

「ん…」




俺はニノちゃんの小さな手を
優しく握った。



星空が俺たちを見ていた。

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