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恋空予報

第10章 思い出

二宮side





「綺麗、だねえ…」



相葉が俺の手を優しく握る。



…あったかくて、大きい手。



俺の手をすっぽり包み込んじゃう。



「ねぇ、ニノちゃん、今年で何歳?」

「俺?18歳だよ?」

「そっかぁ…進学?
それとも……就職?」

「さっきも言っただろ。
就職…だよ?」



…俺は、進学なんてする余裕が
ないから…



相葉が俺の頭を撫でた。



「ニノちゃん、スマイルスマイル」

「…うん」



相葉の優しさが痛い程わかって。



…あぁ、この先一生、
こんなやついねぇだろうなって思ったんだ。



「ねぇ、ニノちゃん。
……マジで連れ拐ってもいい?」



相葉が俺にキスをする。



…甘くて、溶けちゃいそうなキス。



相葉、俺はお前以外好きになれねぇよ。

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