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恋空予報

第11章 離反

二宮side




これでよかったんだ。これで。



もともと高校なんて行くつもりなかった。



けど、ある程度の知識は持っていた方がいいと思って、
それと近所の人からのこと。



少しはいいところを見せないと
近所付き合いがうまくいかないと思ったから。



そのの面倒を見てもらえないと思ったから。



少し逃げていたのかもしれない。



反抗期真っ最中だったから。



「…はぁ…」

「にぃに、どうしたの?」



自転車の後ろに乗る
そのが俺を心配している。



不安にさせちゃいけないのに。



「あ、あぁ、大丈夫だよ。
考え事してただけ。」

「そっか…あ!ランドセル買ってくれた?」

「あ~…まだなんだよね。
どうする?見に行く?」

「うんっ」



どうしよ。



そんな高いのは買えないよ?



ピンク…か。



女の子らしい。



「にぃに、そのこれがいいー!」



そのが持ってきたのは
ピンクじゃなくて赤だった。



…値段は三万弱。



「その、赤でいいの?
ピンクじゃないの?」

「うん!こっちの方がいい!」

「我慢してない?」

「してないよ!」



…なら、いいかな。



赤はそのにピッタリな色だよ。



明るいそのにピッタリだ。

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