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恋空予報

第11章 離反

二宮side




相葉と会ったのはあれで最後。



俺はあの一週間後に
学校を辞めた。



…毎日が忙しい。



相葉のことなんて、
考える暇ないくらい。



「二宮くん、お花の水替えてー」

「はーい」



この花屋は俺ん家の近く。



割りと月給いいんだもん。



花って見てると落ち着くし。



汚れがないんだ。
…相葉みたいに。



水替えが終わったら
次は掃除。



ちゃっちゃと終わらせないと
お客さんがどんどん入ってくるから。



小さいけど、それなりに
客は入ってるほう。



「じゃ、二宮くんはこれお願いね」

「はいっ」



今日は花束を作る。



花束って言っちゃダメだな。



ブーケ。



薄いピンクと黄色の薔薇。



薔薇のブーケは『あなたを一生愛します』



ロマンチックだろ?



チューリップは『永遠の愛』



アネモネは『期待』『はかない恋』



こう出してみると
結構あるもんだな。



今日は終わったら特に用事なんてないし。



そうだな。潤くん家にでも行こうかな。

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