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恋空予報

第13章 新生活

相葉side




俺の腕にすっぽり
収まるニノちゃん。


幸せそうな寝息が聞こえる。


…俺も幸せ。



そのうち、俺もウトウト
してきちゃって。


気付けば瞼を閉じていた。








「…き、まさ…」



ガクガク揺さぶられて
俺は目を覚ました。



「んんぅ?」

「…お腹空いちゃった。へへ」



勝手にキッチンに入って
冷蔵庫を開ける。


そしたら、ニノちゃんが腕を捲った。



「ねーねー、一緒に作ろ?」

「…ん」

「なーに?その顔。
嫌なの?」

「え!?いやいやいや!
嫌じゃない嫌じゃない」



俺はニノちゃんの
指示に従うだけだったけど。


けど、二人で笑い合いながら
する料理は楽しかった。


自炊とか、あんまりしないから。


休みの日しかしないから、
ニノちゃんの方が上手だった。




「…ニノちゃんはいい奥さんに
なるんだろうねぇ…」

「くふ、なーに言ってんだ。
もうお前の奥さんだろ」




ニノちゃんはそう言って
俺の肩に手を置いて
キスをした。



…あ、嬉しい。


普通に嬉しくて、
ニノちゃんの首に手を回してた。


「ん、んふ…」

「ふ、んぅ…」



どうしよう…。


俺、ニノちゃんにリードされてる。

俺がかっこよくリードしたいのに。

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