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恋空予報

第14章 一緒

二宮side




あー、遅くなっちゃった。



時刻は丑三つ時ってヤツ。


こんな遅くなるんなら
連絡いれときゃよかった。




「…た、だいまー…」



あれ?
リビング電気ついてる。


…もー。
つけっぱで寝たのお?



俺がちょっと怒りながら
リビングまでいくと、
自分の目を疑った。



「あ、ニノちゃんお帰り~」



テーブルに肘をついて
にこにこしてる雅紀。


え、なに?

…なんで起きてるの?



「ま、雅紀?」

「んぅー?」

「寝なくていいの?」

「いいのいいの。」



ニノちゃんだぁーって
抱きついてくる雅紀。


…うん。
優しいな。



雅紀にぎゅっと抱きついて
俺は目を閉じた。



「ニノちゃん…」

「ん?」




俺は目を閉じたまま、
雅紀の言葉に耳を傾けた。


雅紀は俺の頭を優しく撫でた。

思わず目を開けてしまって、
雅紀をガン見しちゃった。


「なーに?珍しいじゃん」

「そぉ?」



雅紀がソファーに座って
隣をぽんぽんって叩くから、
俺はそこに座った。



「ニノちゃん、疲れてるよね?
今日はここで寝よー?」

「…うん」



雅紀の優しさに甘えてもいいよね。


俺は雅紀に
自分の体を預けた。

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