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恋空予報

第14章 一緒

相葉side




「ニノちゃんっ…」



冷え切った体を
ぎゅっと抱き締める。

けど、それだけじゃ足りなくて。


だめ。

…いかないで。

一緒にいてよ。



「…ニノちゃん」



ニノちゃんの息は荒くて
頬は真っ赤に染まっている。


熱…


額を合わせたら、
ニノちゃんは少し熱くて。


ここじゃ寒いだろうなって思って
寝室までニノちゃんを運んだ。


水分補給…

冷蔵庫からミネラルウォーターを
取り出して、枕元に置く。



「これで、よし」


…けど、俺はどこで寝よう?

ニノちゃんの隣で寝てたいけど
邪魔になっちゃうよね。

ソファーも寒いし…


布団を敷いて寝ようかな。

うん。そうしよっと。


いっつも翔ちゃんが
使ってるヤツ。

ま、そんなことは気にしてないし。



「…ニノちゃん」



ニノちゃんのふわふわしてる
髪の毛を撫でて俺は瞼を閉じた。



…ニノちゃんが治ってたらいいな。

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