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恋空予報

第14章 一緒





次の日起きたときは、
ニノちゃんがいなくて。



「あ、ニノちゃん!」



リビングでぼーっとしてた。


俺の声に気が付いたのか、
こっちにゆっくり向いた。



「雅紀…」

「うん」



ニノちゃんをぎゅっと抱き締めて
俺は額を合わせた。



…よかった。

熱、下がってる。



「…雅紀、ちゅーしよ?」

「……うん」



ニノちゃんの肩に手を置いて
優しく重ね合わせた。


唇を離すと、ニノちゃんは、
ふふって笑った。



「雅紀、運んでくれてありがとう。
優しいね。俺の旦那さんは」

「当たり前だよ。
心配したんだから……」



俺はニノちゃんに抱きついて
お互いの体温を分け合った。


…ニノちゃん、あったかい。




「ね、雅紀、今日俺さ、休みなんだ。
…お弁当作ってないけどいい?」

「あ、うん。大丈夫。
翔ちゃんと食べるから。」

「だめっ!
櫻井と食べるな!」



ニノちゃんはなら作るって言って、
ちゃっちゃとお弁当を作った。



「ほら、いってらっしゃい」

「あ、ありがとう」




ニノちゃんの笑顔を見て
なんだかやる気が出た。

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