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恋空予報

第14章 一緒

二宮side



ラッキーなことに、
今日はお休みの日で。


給料減らされるのだけは
嫌だからね。




風邪かな。

昨日、あんな冷たい水浴びたから。



「んー……」



頭が痛くて。
咳出るし。


……雅紀に会いたいし。


会社だもんね。
仕方ないよ。


俺ばっか我儘言っちゃ
いけないよね。

迷惑かけてるもん。




「…メール」




送り主は…雅紀。


大丈夫?って。

…大丈夫じゃないけどさ。


けど、雅紀の心遣いが
嬉しくて、思わず顔が綻んだ。



ありがとう。
いつもありがとう。
本当にありがとう。

こんな俺に優しくしてくれて、
愛してくれて。


嬉しくて、暖かい涙が零れた。



「…幸せ、だな」



寝室に俺の声が
響き渡った。



幸せってこういうことなのかな。
雅紀と過ごして、離れて、
また過ごして。


幸せで、毎日が煌めいていて。

こんな一生過ごせるなら
俺は幸せ者だな。

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